ハネウェル プラント最適化ソリューションが日本で初採用

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2018年9月6日

 ハネウェルはこのほど、「つながる工場」製品群の「ハネウェル・コネクテッド・プラント」が提供する、クラウドベースのプラント最適化ソリューション「アセット・パフォーマンス・スイート」が、アジアで初めて日本国内で採用されたと発表した。 同社のトランスポーテーションシステムズ事業部が所有する、自動車用ターボチャージャー製造施設である児玉工場(埼玉県)で新規に導入した。

 ハネウェル・コネクテッド・プラントは、同社が長年にわたりプラント業界で蓄積した、専門性と制御技術の実績を集約した顧客のプラントに最高レベルの安全性と信頼性、効率性や収益性を可能にするソリューション。オペレーションのデータを「対応するための」情報として提示することで、プラントの稼働状態の最適化、異常の予測検知や不測の操業停止の防止に寄与する。

 プラントの稼働状態を常に高いレベルに維持することで、「毎日の操業をベスト」にする。児玉工場では工場内に設置した、標準的な産業通信プロトコルで接続した約70台のサードパーティー製の電気メーターや流量メーター、エアコンプレッサなどのフィールド機器からデータを取得。収集したデータはワイヤレス通信ゲートウェイから、安全にクラウドベースのアセット・パフォーマンス環境に送信する。

 アセット・パフォーマンスでプロセスデータと設備データから、アナリティクスとKPI(主要パフォーマンス指標)を作成。設備の稼働状態やエネルギー消費状況と参照することで、オペレーションを最適な稼働状態に維持するための対応に必要な情報を提示する。

 また、アセット・パフォーマンスの高精度の解析結果を、トランスポーテーションシステムズが運用する他社製のISO50001(エネルギーマネジメントシステム)プラットフォームに安全に統合し、将来のエネルギー消費を予測し計画運用する。

 ハネウェルトランスポーテーションシステムズの木下靖博・日本カントリーリーダーは「アセット・パフォーマンスを導入し、設備レベルの詳細な運転パフォーマンスをモニタリングし可視化することで、製造現場での空気漏れなどのエネルギーロスに至る要因を容易に特定し、省エネ化とエネルギーコストの削減ができるようになった」と話している