星光PMCの1-9月期 増収も原料価格値上がりで減益に

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2018年11月14日

 星光PMCが13日に発表した2018年12月期第3四半期の連結決算は、販売先業界の経営戦略に対応した差別化商品を市場に投入した結果、売上高は前年同期比5%増の191億円となった。

 しかし、営業利益は原料価格の値上がりの影響などにより、同9%減の14億円、経常利益は持分法による投資利益の減少などで、同13%減の15億円、純利益は同17%減の12億円と、利益項目はいずれも減益となった。

 製紙用薬品事業では、製紙業界の紙・板紙の国内生産が同2%減の1941万tとなった中で、同社グループは、国内市場・中国市場で差別化商品の売上増加に努めた。この結果、同事業の売上高は同11%増の128億円。 セグメント利益は原料価格の値上がりの影響などで、同1%減の12億円だった。

 印刷インキ用・記録材料用樹脂事業については、印刷インキの国内生産は同3%減の24万3000tと需要が減少傾向となる中、オフセットインキ用樹脂・記録材料用樹脂の売上高が減少した。フレキソ・グラビアインキ用樹脂の売上高は増加したものの、同事業の売上高は同1%減の38億円となった。 セグメント利益は、原料価格の値上がりの影響などで、同15%減の2億円。

 化成品事業の売上高は、主力製品の輸出売上の減少で、同13%減の25億円、セグメント利益は売上高の減少などにより、同30%減の3億円だった。

 通期の業績予想については変更していない。