AGC スペイン原薬製造会社を買収しCDMO事業拡大

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2018年12月6日

 AGCはこのほど、ベイリンガーインゲルハイム(ドイツ)との間で、合成医薬品原薬製造会社であるMalgrat Pharma Chemicals社(スペイン:MPC社)の買収について合意し株式譲渡契約を締結したと発表した。

 MPC社買収により、これまで日本を拠点にしていたAGCの合成医薬品CDMO(製造受託に加え、製造方法の開発を受託・代行する会社)事業に、FDAなど各国当局に登録された欧州拠点が新たに加わる。なお同買収は、関係規制当局の承認を前提としている。

 MPC社は、cGMP(医薬品・医薬部外品の製造管理・品質管理の基準)に対応した合成医薬品原薬の製造において長い歴史と豊富な実績をもち、開発医薬品から商用医薬品まで幅広いスケールの生産に対応できるだけでなく、将来の拡張用地も備えている。

 独自のフッ素技術と、自社創薬を含む豊富な経験をもつAGCにMPC社を加えることで、欧州で合成医薬品中間体から原薬まで一貫して生産できる体制を構築し、今後も大きな需要の伸びが見込まれる欧州市場でのプレゼンスを高めるとともに、世界中の顧客に向けた合成医薬品CDMO事業をより一層拡大していく。