丸紅 米国企業へ出資し新たなモビリティサービスを提供

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2018年12月17日

 丸紅はこのほど、今月3日に傘下の特定目的会社MAIHOⅢ社を通じて、米国で自動運転技術開発と自動運転配送サービスの事業化を推進する、スタートアップudelv社に出資したと発表した。

 udelv社は、2016年にカリフォルニア州で設立され、今年1月から公道でラストワンマイル(最終拠点から最終配達先までの配送区間)の自動運転配送サービス実証実験を開始し、これまでにサンフランシスコ・ベイエリアの公道で提携小売店の顧客向けに、1000回以上の自動運転配送サービスを実施している。

 今後、udelv社は自動運転車両の改良を重ね、カリフォルニア州のみならず、オクラホマ州やテキサス州へもサービスエリアを拡大していく予定。テキサス州では、丸紅がMAIHOⅢ社の子会社であるXL Parts社を通じて、展開するアフターマーケット向け自動車部品卸販売事業での実証実験も計画している。

 丸紅はudelv社への出資を通じて、物流分野でのラストワンマイルの効率化、将来の自動運転社会の到来を見据えた商用車フリートマネジメント(人や物の輸送サービスで利用する商用車両の調達・運用・処分といったライフサイクルを最適に管理する)事業など、新たなモビリティ・サービスの提供へ積極的に取り組んでいく方針だ。