コベストロ プラ廃棄物問題の対策支援でAEPWに参加

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2019年1月25日

 コベストロは、世界各国の企業で構成される新たなネットワーク「Alliance to End Plastic Waste」(AEPW)に参加し、プラスチック廃棄物問題への取り組みを強化する。

 AEPWは、特に海洋における廃棄物の管理を強化し、その量を最小限に抑制すると同時に、使用済みプラに対する有意義なソリューションを推進することを目的としている。

 今月16日にロンドンで発足したこのイニシアチブには、現時点で化学、プラスチック、消費財、廃棄物処理業界から約30社が参加しており、今後5年間で10億ドルを超える資金を投じる。

 マーカス・スタイレマンCEOは「この国際アライアンスはイノベーションを推進し、戦略的パートナーシップを育成し、『廃棄物から価値創出』というコンセプトを成熟させて、経済的に実現可能で持続可能なソリューションにする重要なステップだ」と述べている。

 現在、同社はすでにプラスチック業界のパートナーや国際団体と協力し、プラ廃棄物が水路や環境に流出される量を可能な限り抑制する取り組みを推進。生産拠点や製品の輸送経路でのプラスチックペレットの漏出防止を目的とした国際イニシアチブ「オペレーション・クリーン・スイープ」に参加しており、社員は世界各国の水路沿いにある生産拠点周辺での清掃活動を頻繁に企画したり、活動に参加したりしている。

 また、同社はプラ廃棄物処理に対する社会の意識を高め、再利用の可能性を示すための教育活動にも取り組み、オーストラリアでは、マットレスをリサイクルするためのスキームである「ソフトランディング」を支援している。

 一方で同社は、リサイクルはプラ廃棄物だけでなく、バリューチェーン全体にとって有効であると考えている。原材料にCO2やバイオマスなどの代替炭素源の使用を増やすことにより、炭素循環のループを形成し、原油などの化石資源を節約することが可能となる。

 同社では、CO2を有効活用してプラスチックの原材料を製造する革新的技術を開発し、すでに製品として販売している。