日本触媒の4-12月期 販売数量増などで増収増益

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2019年2月6日

 日本触媒が5日に発表した2019年3月期第3四半期の連結決算は、売上高が前年同期比10%増の2678億円。営業利益は同2%増の208億円、経常利益は同6%増の266億円、純利益は同8%増の201億円となった。

 売上高は原料価格や製品海外市況の上昇に伴い販売価格を修正したことや、販売数量の増加などにより増収。利益面については、販売価格に比べ原料価格の上がり幅が大きくスプレッドが縮小したが、生産・販売数量の増加による数量効果などで、営業利益は増益。営業外損益が持分法投資利益の増加などにより増益となったことで、経常利益も増益。その結果、四半期純利益も増益となった。

 基礎化学品事業の売上高は同11%増の989億円。 営業利益は製品構成による数量効果があったものの、販管費の増加やスプレッドの縮小などで同3%減の89億円。増収となったのはアクリル酸やアクリル酸エステル、酸化エチレンなど。販売価格の修正などが寄与した。エチレングリコールとエタノールアミンは、販売数量減で減収となった。

 機能性化学品事業の売上高は同10%増の1465億円。 営業利益はスプレッドが縮小したが、生産・販売数量の増加や、販管費の減少などにより同微増の111億円。環境・触媒事業は売上高が同4%増の224億円。営業利益は販売数量の増加や、販管費の減少などにより、同35%増の6億円となった。