デンカの4-12月期 売価改定などで売上が過去最高に

2019年2月8日

 デンカが7日に発表した2019年3月期第3四半期の連結決算は、売上高が前年同期比6%増の3103億円、営業利益は同1%減の248億円、経常利益は同5%減の243億円、純利益は同3%減の184億円。

 原燃料価格の上昇に応じた販売価格改定や、電子・先端プロダクツ製品を中心に販売数量が増加したことなどにより、売上高は第3四半期累計で過去最高となった。利益面では販売数量の増加や交易条件が改善したものの、スチレンモノマーの定期修繕やヘルスケア分野などで、将来に向けた先行投資による費用負担の増加などがあり、営業利益は減益となった。

 エラストマー・機能樹脂部門の売上高は同7%増の1340億円。クロロプレンゴムは、寒波の影響により米国の子会社デンカパフォーマンスエラストマー社で減産になるなど、販売数量が減少したが、販売価格は改定が進んだ。デンカシンガポール社のポリスチレン樹脂とMS樹脂の販売は好調だった。

 インフラ・ソーシャルソリューション部門の売上高は同3%増の413億円。特殊混和材などの販売は堅調だったが、一部製品で自然災害の影響による出荷減があった。

 電子・先端プロダクツ部門の売上高は同6%増の490億円。電子回路基板や高純度導電性カーボンブラックは、販売数量が増加した。

 生活・環境プロダクツ部門の売上高は同3%減の300億円。工業用テープの販売が伸びた。ライフイノベーション部門の売上高は同8%増の268億円。デンカ生研のインフルエンザワクチンや試薬の販売数量が増加した。

 先行きの不透明感は増しているものの、通期業績予想の営業利益は360億円の達成により、2期連続の過去最高益更新を目指す。