DIC コベストロとの合弁会社、出資比率の引き下げを完了

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2019年4月8日

 DICはこのほど、コベストロジャパンとの合弁会社ディーアイシーコベストロポリマー(DCP)の出資比率を4月1日付で変更したと発表した。

 DICが保有していたDCP普通株式30%をコベストロジャパンに譲渡し、出資比率はDIC20%・コベストロジャパン80%となった。

 DICは昨年11月、コベストロジャパンの親会社であるコベストロ社の、広範なグローバルネットワークを通じて熱可塑性ポリウレタン(TPU)事業全体の有機的成長に貢献する戦略に共感し、株式譲渡に合意していた。

 同社は、これまでの長期にわたる強力なパートナーシップを継続しつつ、原料供給などでも引き続きDCPを支援していく考えで、DCPは今後も製造と技術開発をDIC堺工場内にあるDCP堺プラントで行う。

 DCPは、2000年6月発足以降、DICの既存製品であった「PANDEX」を主体に、コベストロ社の「Desmopan」と「Texin」を輸入販売し、TPUのリーディングメーカーとして日本のTPU市場を牽引してきた。

 基本物性に優れ、環境に配慮したTPUは、自動車・家電・通信機器・医療・ヘルスケア・スポーツ用品などの幅広い領域で使われている。