ランクセス 潤滑油添加剤で新製品、エンジンオイル向け

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2019年5月9日

 ドイツの特殊化学品メーカーのランクセスはこのほど、乗用車用高性能エンジンオイル向け有機潤滑油添加剤の新製品の販売を開始すると発表した。

 新製品「アディティンRC3502」は、特に摩擦を低減すると同時に、性能の持続性と耐摩耗性を発揮するように開発された。非腐食性で、全ての合成系・鉱油系ミネラルエンジンオイルと親和性があり、加えて「SAPS(硫酸灰分・リン・硫黄)フリー」の特性を持つ。

 さらに、表面活性タイプの耐摩耗性添加剤、清浄剤、モリブデンジチオカーバメート(MoDTC)が効果を発揮する摩擦面で、添加剤間の反応を促進するというメリットもある。

 このような優れた摩擦低減性と耐久性は、さらなる省燃費性能が求められる新規格「ILSAC GF‐5+」や「同GF‐6」で要求されるエンジンダイナモテストの省燃費性能に寄与する。

 同社のアディティブス(ADD)ビジネスユニットは、さまざまな用途や要求性能に対応する幅広い潤滑油製品のポートフォリオを提供している。潤滑油基油・潤滑油添加剤・添加剤パッケージ・潤滑油最終製品などの製品群は、厳格化する排ガス規制や省燃費の法定基準に対応できるように顧客をサポートする。近年、特に燃費改善に重点的に取り組んでいる自動車業界で、効果的なエンジン潤滑油は省燃費に重要な役割を果たす。

 同社の新しい摩擦調整剤は、このトレンドに応えることができる。