日本ポリエチレン 21日納入分からポリエチレン値上げ

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2019年5月10日

 日本ポリエチレンは9日、ポリエチレン全製品を21日納入分から値上げすると発表した。値上げ幅は15円/kg以上。内訳はナフサと用役・副原料価格上昇分で12円/kg以上、物流費上昇分で3円/kg。

 原油価格は、米国によるイラン、ベネズエラへの経済制裁、OPEC・非OPEC加盟国による協調減産継続により、大幅に上昇している。国産ナフサ価格についても、原油の高騰、域内の堅調なナフサ需要、為替も円安が定着していることにより、今年第2四半期~第3四半期には4万8000円/klを超える水準となることが見込まれる。

 これに伴い、用役・副原料価格も上昇している。また、昨今の人手不足により物流事情はますます逼迫してきており、安定物流を確保するために物流費も大幅に上昇している。

 同社は厳しい経済環境の下、徹底したコスト削減に努めてきたが、今回の急激な原燃料コストと物流費の上昇を自助努力のみで吸収することが困難なことから、価格改定をせざるを得ないと判断した。