JXTGホールディングス プリファード・ネットワークスとの協業で合意

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2019年6月27日

 JXTGホールディングスはこのほど、プリファード・ネットワークス(PFN)への出資と、戦略的な協業体制の構築に合意したと発表した。AI技術を活用した事業の変革と、新たな価値の創造を目指す。

 PFNは各産業界のリーディングカンパニーや組織と、AI技術の産業応用に向けた先進的な検討を進めている世界的なトップランナー。

 JXTGホールディングスは昨年から、プラント自動運転や素材探索分野で、AI技術の活用をPFNと検討してきた。一定の成果が得られたことから、同社に出資することで、より強固な関係を構築することにした。これにより、同社グループが手掛ける製造業で、AI技術を活用した革新的事業創出の可能性を大きく広げられるものと考えている。

 石油精製・石油化学・金属精錬などのプラント自動運転では、大規模で複雑なプラント設備をAIで自動制御し、圧倒的に高効率なスマートプラントの実現を目指す。作り上げたプラント自動運転技術は、幅広く水平展開することが可能で、製造業のあり方を根本から変革する可能性がある。

 素材探索の分野では、マテリアルズ・インフォマティクス技術が注目を集めており、かつてない変革の可能性が広がっている。同社グループの分子シミュレーション技術とPFNのAI技術の融合により、素材探索の圧倒的な加速を目指す。

 同社グループは5月13日に公表した「2040年JXTGグループ長期ビジョン」で、現在のデジタル革命の進展を好機と捉え、革新的な事業の創出・実行により新たな価値を創造し、社会にとって必要な企業であり続けることを目標の1つに掲げている。

 今回のPFNとの提携により、幅広い領域での共創を持続的に検討し、足元の事業にこだわらず、グループ一丸となってさまざまな分野でのイノベーションの実現を目指す。