DIC 天然由来Aspで生分解性・高吸水性ポリマー

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2019年7月25日

 DICはこのほど、バイオベンチャーのグリーン アース インスティテュート(GEI社:東京都文京区)と、「天然由来アスパラギン酸およびそれを活用した生分解性を有する高吸水性ポリマー」に関する共同開発を開始したと発表した。

高吸水性ポリマー(SAP)
高吸水性ポリマー(SAP)

 同開発を通じ、GEI社は優れた天然由来化学品開発の知見を生かし、二酸化炭素を吸収する新規発酵技術で天然由来アスパラギン酸(Asp)の開発と量産化実証をする。他方、DICはその天然由来アスパラギン酸のポリマー化とスケールアップの検討を行い、共同開発で世界初の事業化を目指す。

 アミノ酸の一種であるアスパラギン酸は、食品や化粧品、医薬品などで多く使用されており、工業的には石油原料由来のフマル酸とアンモニアから合成される。この分野では天然化のニーズがあり、技術的にも実用化のめどがついたことから、両社は今回、共同での事業化検討に入った。

 高吸水性ポリマーは、主に紙おむつや化粧品、土壌改質剤などに使用されている。現在は石油原料由来で非生分解性素材のため、世界的課題であるプラスチックの廃棄問題への対応が求められている。共同開発を行う高吸水性ポリマーは、再生可能資源を原料とし生分解性も兼備することから、低炭素社会の実現とプラスチック廃棄問題の解決への貢献が期待されている。

 DICグループは、中期経営計画「DIC111」の中で、サステナビリティや市場への貢献を追求する「社会的価値」と、企業の成長と収益性に寄与する「経済的価値」を両立する、〝ユニークで社会から信頼されるグローバル企業〟を目指すべき企業像としている。再生原料や天然由来原料を採用した製品を社会に提供することで、サステナブルな社会の実現に貢献していく考えだ。