丸紅 EV開発・製造メーカーと資本業務提携で合意

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2020年1月10日

 丸紅はこのほど、中国・米国・ドイツを拠点に電気自動車(EV)の開発・製造を行うバイトン社と資本業務提携することで合意したと発表した。今回の提携に伴い、戦略的パートナーとして、モビリティ事業やEVバッテリーマネジメント事業、海外事業を中心に協業する。

 自動車業界は、CASEやMaaSといったモビリティ革命の真っ只中にあり、ユーザーのライフスタイルに合わせた多様なモビリティサービスが展開されている。また、技術革新や世界的な環境規制の強化と意識の高まりから、今後EVの本格的な普及が見込まれている。

 バイトン社は、2016年にドイツの自動車業界やIT業界出身者によって設立。コネクテッド技術や大型ディスプレイを用いた車内空間のデジタル化に注力したEVの開発・製造を特徴とし、安全で環境に優しく、快適で多様な移動体験・生活を提供することを目指している。

 バイトン社には、中国の大手自動車メーカーであるFAWグループ(第一汽車集団)や中国の世界最大手EVバッテリーメーカーであるCATL(寧徳時代新能源科技)も出資。今年の半ばから多目的スポーツ車(SUV)の「M‐Byte」を中国で発売し、来年には米国・欧州でも発売する予定だ。

 丸紅は、提携を通じて、バイトン社の事業成長を支援するとともに、シェアリングや車載サービスなどのモビリティ事業やEVバッテリーマネジメント事業を創出することで、低環境負荷のモビリティサービスの実現、国際社会のサステナビリティ向上に貢献する。