【1万号突破記念・国際化特集】旭化成 代表取締役社長 小堀秀毅氏

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2020年4月3日

働き甲斐が企業の成長エンジン、育成と確保が人財形成の要

━ 昨年の景況感と、今後の世界経済の見通しについて。

 旭化成 小堀社長 小堀 2018年までのグローバル化の流れに対し、2019年は大きな節目の年であったと感じている。特に先端技術を巡る米中のデカップリングが単なる貿易の不均衡に留まらず、安全保障を含めた先端技術の覇権争いの様相を呈してきた。その長期化に伴い、世界経済は世界的な金融緩和による緩やかな拡大基調から、かなり減速するだろうとの予測はあった。

 しかし、今回の新型コロナウイルスに関連する一連の影響により、これが単なる減速で終わるのか、それとも景気後退の引き金となるのかは不透明なところだ。欧州や米国の状況が深刻化してくれば、大きなインパクトになり得る懸念はある。

━ 中国での新型コロナウイルス感染拡大によるサプライチェーンへの影響は

 小堀 1月後半から2月中旬にかけて工場の多くが操業を停止したが、中国政府も2月の中旬以降は、人の移動なども少しずつ認め始めたこともあり、

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