【2020年 夏季特集】 旭化成代表取締役社長 小堀秀毅氏

,

2020年8月10日

新常態の変化を事業機会と捉え、ヘルスケア領域を第3の柱に

 ━今年度の見通しについてどう見ていますか。

  旭化成 小堀社長 中面2020年度の世界情勢は、現下の新型コロナウイルスの世界経済への影響規模や鎮静化の時期について依然見通しが難しい状況にあることから、不透明感は当面継続するだろう。石化関連の需要の弱含みと市況悪化、中国経済の減速や自動車市場の低迷を織り込むと、化学産業の業況見通しは厳しく見ざるを得ない。刻々と変化する世界経済の状況や当社グループの経営環境を把握し、長期投資も慎重に意思決定するなど、随時的確に判断することが求められてくるのではないか。

 ━コロナ禍が拡大し、先行き不透明感が強まっています。

 新型コロナウイルスの感染拡大は地球規模の地殻変動をもたらした。これまで経験したことがない変化であり、人びとの価値観や政治、産業構造、社会活動など広範に影響を及ぼしている。社会のニーズは変化しており、3つのトレンドに注目している。1つ目は、

このコンテンツを閲覧するにはログインが必要です。お願い . あなたは会員ですか ? 会員について