BASF タイにASEAN向け技術開発センターを開設

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2021年1月21日

 BASFはこのほど、タイ・バンプーの既存のポリウレタン(PU)システムハウスに隣接して「ASEANテクニカル・ディベロップメント・センター」を開設した。最先端のプレポリマーリアクター技術で硬化剤(B剤)を生産する。硬化剤は製品開発効率を上げ、PU素材や溶剤をより早く市場へ投入するために重要だ。

 このリアクター技術で生産能力が向上し、すべてのグレードで最も厳しい顧客ニーズにも対応でき、PU製品のカスタマイズも可能だ。技術開発を促進し、中国、韓国、ドイツのBASF技術サポートネットワークを強化し補完する。

 同センターでは、より高度な試験やソフトウェア機能など、新しいサービスもアップグレードした。顧客をサポートし、主要産業やアプリケーションで、ASEANの成長を支援する。同社は、ASEANの自動車、コンシューマー、建設およびインダストリアル市場の需要拡大に対応するため、PUシステムハウスの生産能力を増強し、総面積2700㎡のシステムハウスに撹拌槽やリアクター、貯蔵用タンクを追加してきた。

 ASEANの自動車市場は、差別化製品と新たなアプリケーションで生産台数ベースで成長を続けている。タイとインドネシアは東南アジア最大の自動車産業で、ベトナムは世界最大のフットウェア輸出国の1つであり、多くのメーカーが製造拠点を東南アジアに移転するのに伴い、産業の成長が期待されている。

 同センターは、PUシステムハウスの拡充とともに、より信頼性の高い供給、技術的な専門知識と革新力で、ASEAN地域に貢献していく考えだ。