日鉄ケミカル&マテリアル エポキシ樹脂を値上げ、原料高騰に対応

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2021年3月16日

 日鉄ケミカル&マテリアルは15日、各種エポキシ樹脂製品について、4月1日出荷分から値上げすると発表した。対象品および値上げ幅は、BPA・BPF系液状/固形エポキシ樹脂が「60円/kg」、BPA・BPF系液状/固形エポキシ樹脂蒸留品が「90円/kg」、フェノキシ樹脂が「60円/kg」、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂が「60円/kg」。

 主原料である、ビスフェノールA(BPA)、ビスフェノール、フェノール類、エピクロルヒドリン(ECH)はナフサ価格の上昇による影響を受け、高騰を続けている。加えて、BPAや液状エポキシ樹脂は世界的な需給ひっ迫に伴い、歴史的に暴騰した価格が継続しており、従来からの原料基準以上の値上げが避けられない状況にある。こうした中、同社は、安定供給と事業継続のために値上げせざるを得ないと判断した。