出光興産 メチルエチルケトンを値上げ、コスト高に対応

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2021年3月18日

 出光興産は17日、主にインキ溶剤や接着剤、樹脂加工溶剤に使用されるメチルエチルケトン(MEK)について、4月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「40円/kg以上」。

 MEKの主原料である国産ナフサ価格は、主要産油国による協調減産継続と新型コロナワクチンの普及に伴う景気回復への期待を背景とした原油価格の上昇に伴い、2Q(4-6月期)は4万7000円/klを超える水準が想定され、MEKの生産において大幅なコスト上昇が見込まれる。また、これに加え、安定生産継続のための修繕費の上昇などにより生産コストも上昇している。こうした中、同社は、一層のコスト低減努力を継続していくものの、値上げせざるを得ないと判断した。

 なお、想定したナフサ価格が大きく変動する場合は、価格改定幅の修正を行うとしている。