出光興産 PC樹脂を値上げ、昨年12月に続き2回目

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2021年3月19日

 出光興産は18日、電子電機部品、家電部品、自動車部品、建材などに使用されるポリカーボネート(PC)樹脂について、今月22日出荷から値上げすると発表した。対象製品は「タフロン」「タフロン ネオ」で、改定幅は「80円/kg以上」となっている。

 PC樹脂のアジア市況は、昨今の中国を中心としたアジア圏の需要回復に伴い、昨年半ばから上昇が継続。また、主原料であるビスフェノールAも需給のひっ迫に伴い価格が急騰しており、大幅なコスト上昇が見込まれる。

 同社は昨年12月に「100円/kg以上」の値上げを実施したが、その後も主原料、副資材、物流コストの上昇が続いている。同社は、一層のコスト低減努力に取り組んでいるものの、こうしたコストの高騰は自助努力により吸収できる水準を超えていることから、今回の値上げを決定した。なお、想定した市況環境が今後大きく変動する場合は、改定幅を修正するとしている。