ユニチカトレーディング バイオナイロンのリサイクルの取り組みを開始

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2021年4月21日

 ユニチカトレーディングはこのほど、ユニチカグループとアルケマグループがカーボンニュートラル素材ナイロン11「キャストロン」の包括的なリサイクルの取り組みを開始したと発表した。

 「キャストロン」は非可食植物ヒマ(唐胡麻)の種子(ヒマシ)から抽出されるヒマシ油を原料とした、炭素成分が100%植物由来のバイオマス素材のアルケマ「RILSAN」(ポリアミド11)を使用した地球環境に優しい素材で、米国農務省(USDA)の「BIOBASED PRODUCT」認証を取得している。ナイロン6と比べて軽量で、耐摩耗性、耐化学薬品性や寸法安定性などの機能性にも優れる。

 両社は2007年からナイロン11繊維の開発を進めてきたが、今回、国内で使用済み製品(繊維・フィルム・樹脂)をリサイクルし再生使用を可能とする、包括的なリサイクルに取り組み、使用済み製品は、マテリアルリサイクルされる。

 原糸・生地の生産ロス品やアパレルとの連携で回収した使用済み製品は新たな繊維製品になる。新たにナイロン11のフィルムを展開し、原反などの生産ロス品や回収した使用済み製品は繊維・フィルム・樹脂のバイオマス再生原料に、樹脂加工プロセスで発生する生産ロス品は繊維・フィルム・樹脂のバイオマス再生原料として使用する。バイオマス素材「キャストロン」のリサイクルを通じて、サステナブルな社会の実現に貢献していく考えだ。