ランクセス 潤滑油業界向け極圧添加剤の製造能力を拡大

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2021年9月17日

 ランクセスは、ドイツのマンハイム拠点で淡色硫黄系極圧添加剤の製造能力を数千t増強する。市場の需要増に応じた設備拡張で、投資額は数千万ユーロ、稼働開始は2023年初めの予定だ。これにより極圧添加剤市場のリーダーシップを強化し、世界市場での成長機会でビジネスを拡充する考えだ。

 淡色硫黄系極圧添加剤「アディティン EP」は無色無臭で、主に金属加工潤滑剤として金属表面の摩耗を低減し、高圧などの過酷な条件下でも金属間の凝着を防止する。菜種油やそのエステル誘導体など、ドイツ国内で調達された再生可能原料をもとに製造されている。

 生態毒性学的な優位性により、環境残留性と生物蓄積性が高く欧州化学物質庁(ECHA)で高懸念物質(SVHC)リストに分類されている中鎖塩素化パラフィン(高圧潤滑剤)の代替として浸透しつつある。