東ソー 臭素と臭素誘導品値上げ、安定生産・供給継続で

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2021年11月11日

 東ソーは10日、臭素および臭素誘導品を12月10日納入分から値上げする、と発表した。対象製品と改定幅は、臭素と臭化水素酸が「現行価格から25%増」、臭素系難燃剤「フレームカット 120G」(テトラブロモビスフェノールA)が「現行価格から30%増」となっている。6月に続く今年2度目の値上げ。

 対象製品は、今後も難燃剤用途を中心にアジア地域での需要伸長が見込まれている。また、世界最大の需要国である中国市場では需給バランスのひっ迫が継続しており、海外市況は上昇基調で推移している。

 こうした中、同社は継続的なコスト削減や省力化、物流の効率化などあらゆる施策を行っているが、生産設備の維持費用や原燃料価格は上昇し続けている。国内最大の臭素メーカーとして安定生産・安定供給を継続していくためには、再度の価格改定が必要だと判断した。