昭和電工 エマルジョン製品を値上げ、原料価格が高騰

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2021年11月19日

 昭和電工は18日、合成樹脂エマルジョン「ポリゾール」について、12月1日出荷分から値上げすると発表した。対象製品および改定幅は、エチレン-酢酸ビニル系が「20円/kg」、酢酸ビニル系が「15円/kg」。

 合成樹脂エマルジョン「ポリゾール」のうち、エチレン‐酢酸ビニル系製品や酢酸ビニル系製品は主にエチレンや酢酸ビニルから製造されるが、これらの主原料であるナフサや酢酸などの価格は、原油市況や需給バランスの乱れなどにより上昇が続き、エチレンや酢酸ビニルの価格も上昇が続いている。

 同社はこれまでも、製造や物流の合理化を進めてコストダウンに努めてきたが、これらの原料高によるコストの上昇は、自助努力のみでの対応が困難であり、製品の安定供給体制を維持するためには、値上げせざるを得ないと判断した。