トクヤマ 南陽工場にドーム型貯蔵サイロ、容量1万t

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2021年12月24日

ドーム型貯蔵サイロ 完成イメージ

 トクヤマは23日、セメントを製造する徳山製造所南陽工場において、鹿島建設の「KTドーム工法」で建設を進めるドーム型貯蔵サイロ(最大容量1万t)の型枠工事が完了したと発表した。今後、内側からコンクリートを吹き付ける内部躯体工事を進め、2022年12月の完成を予定している。 

 「KTドーム」工法は鹿島建設が米ドーム・テクノロジー社と共同開発したもので、工場製作したドーム型のポリ塩化ビニル(PVC)膜に空気を送り込んで膨らませ、これを型枠として内側からコンクリートを吹き付けることで躯体を構築する工法。

 特長として、塩化ビニル樹脂で覆ったシェル構造のため塩害に強く耐久性が高いことや、従来の鋼製サイロやRCサイロに比べ工期が短いことなどが挙げられる。この工法で建設したドーム型貯蔵サイロは、米国では穀物やセメントなどの貯蔵サイロとして活用され、現在では世界で700件余りの採用実績がある。

 トクヤマは、貯蔵サイロの建設と完成により、製品や原材料の貯蔵能力の強化を図りセメントの安定生産に繋げていく。