【CN技術の社会実装】マイクロ波化学

,

2022年11月22日

代表取締役社長 吉野 巌氏

マイクロ波技術による電力の効率利用で、CN実現に貢献

 カーボンニュートラル(CN)に向けた取り組みが加速する中、マイクロ波技術に国内外から注目が集まっている。マイクロ波(電磁波)は、物質を直接・瞬時に加熱できる極めて効率的なエネルギー伝達手段で、CO2削減に貢献できる。中でも化学産業は、外部から間接的に加熱するプロセスを100年以上に渡って使用しており、マイクロ波による直接加熱に転換できれば、省エネ・環境負荷低減につながる。マイクロ波化学は、化学産業にイノベーションを起こすことをミッションに掲げ、多くの企業と技術開発や実証事業に取り組む。東証グロース市場に新規上場も果たした吉野巌社長に、これまでの経緯や今後の展望について聞いた。

 ━マイクロ波化学のCNに対する取り組みについて。

 当社は昨年、電化とマイクロ波によるCN戦略として「C NEUTRAL2050 design」を発表した。電力を用いたプロセスに転換することは、CN実現へのカギになる。マイクロ波は物質を直接加熱するためエネルギー効率が高く、再生可能エ

このコンテンツを閲覧するにはログインが必要です。お願い . あなたは会員ですか ? 会員について