日本ゼオン CNTシート作製、リチウムデンドライトを抑制

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2022年1月26日

 日本ゼオンは25日、産業技術総合研究所(産総研)と共同で、スーパーグロース法により製造される単層カーボンナノチューブ(SGCNT)を使って作製したシートにより、リチウム金属の充放電時に発生するデンドライト(樹枝状結晶)を抑制する技術を開発したと発表した。リチウム金属電極(負極)の

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産総研 植物油上に水を載せるだけで超低摩擦表面を実現

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2022年1月25日

 産業技術総合研究所(産総研)はこのほど、表面にぬれ広がったオレイン酸の上に水を載せた疎水親油性部材・複数潤滑流体表面を開発し、摩擦係数0.01以下の超低摩擦を実現した。

 界面の摩擦は、自動車や産業機器などの損傷や劣化、エネルギー損失の原因となるため、低摩擦技術の確立は重要な課題だ。摩擦係数0.01以下の超低摩擦状態を得るために大量の潤滑油やグラフェンなどの高価な潤滑剤が使われるが、環境への懸念やコストで適応箇所は限られる。水やエタノールなどの低環境負荷・低コストの潤滑流体が注目されるが、粘度が低いため十分な厚さの液膜ができず、少量での安定した低摩擦性は困難であった。

 材料界面の摩擦や付着・接着、滑りの制御技術を開発する中、ウツボカズラ表面の液体に対する潤滑性と水平時の液体保持性に着目。ウツボカズラ表面を模倣するために、ガラス部材表面をフェニルシランカップリング剤で処理し、疎水親油性化した。潤滑流体として使用したオレイン酸は部材表面に安定にぬれ広がり、水に対して高い撥水性と滑性を示した。その上に直径3mmの未処理のガラスピンを押し当てて往復摺動試験を実施。摩擦係数は未処理表面の0.63に対し0.015に低下した。

 回転摺動試験では、摺動速度によらず摩擦係数は小さく、摺動速度30rpmで摩擦係数が0.01を切った。試験後の表面には摺動痕はなく、表面とピンは接触することなく低摩擦状態を維持していることが分かった。表面にオレイン酸のみある場合はピンと表面が直接接触していたが、水を30㎕載せた表面では水がピンの表面に広がり、接触・摺動中にもピンと部材との間に水が維持されていた。水が流体潤滑状態を維持し、水とオレイン酸との表面張力差で生じたラプラス圧が物質を上方に持ち上げたと考えられる。また、水の量は1㎕以上あれば、摩擦係数は大きく低減した。

 今後、より広範な部材と流体の組み合わせで摩擦・摩耗への影響を調査し、表面性能の向上・高度化を目指す。また、企業との連携を推進し用途開発にも取り組んでいく。

産総研 可視光水分解・水素生成の効率改良指針を明確化

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2022年1月24日

 産業技術総合研究所(産総研)はこのほど、人工光合成化学プロセス技術研究組合、徳島大学、京都大学、信州大学と共同で、可視光で水を水素と酸素に分解する酸硫化物光触媒のエネルギー変換効率の改良指針を明確化した。

 光触媒による水分解反応は太陽エネルギーで水素を生成できるため、世界中で研究開発が進められている。粉末光触媒の

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NEDOなど 超電導送電で損失削減95%以上にめど

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2022年1月21日

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と昭和電線ケーブルシステム(CS)、BASFジャパンはこのほど、世界初の民間プラント実系統での三相同軸型超電導ケーブルシステムの実証試験で送電損失を95%以上削減するめどが立ったと発表した。

 送電損失のない電力供給技術として超電導技術が

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ポリプラスチックス 異材接合技術、自社サイトにコンテンツを公開

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2022年1月21日

異材接合技術「AKIーLOCK」

 ポリプラスチックスはこのほど、ガラス繊維のアンカー効果で異素材接合を可能する技術「AKI‐Lock」について、自社サイト(http://www.polyplastics-global.com/jp/approach/9.html)にコンテンツを公開した。

 「AKI‐Lock」は、ガラス繊維強化プラスチックの表面をレーザー加工し、異素材同士でも高気密に接合する技術。マスキングが

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東レ 完全塗布法でフィルム上に半導体回路を実現

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2022年1月20日

RFIDやセンサーの無線実証、早期製品化図る

 東レは、高性能半導体カーボンナノチューブ(半導体CNT)複合体を使ってフレキシブルなフィルム上に半導体回路を塗布形成する技術を確立し、汎用フィルムの上にRFIDやセンサーを作製して無線動作することを実証した。今回の成果は、

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SABIC 自己潤滑性・着色可能な樹脂コンパウンド

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2022年1月20日

 SABICはこのほど、自動車内で発生するBSRノイズ(バズ:ブーン、軋み:キシキシ、ラトル:カタカタ音)の防止に寄与する自己潤滑性に優れた樹脂コンパウンド「LNP ルブリロイN2000コンパウンド」を発表した。

 同製品は独自に開発した

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日本製紙 CNF蓄電体でLEDの点灯検証に成功

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2022年1月20日

 日本製紙はこのほど、セルロースナノファイバー(CNF)による蓄電体開発の中でLEDの点灯検証に成功した。学術実験以外の蓄電体実用化の検証実例としては、世界初だ。

 同社はTEMPO酸化CNF(工業用途全般)、

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王子ホールディングス セルロース繊維使用の減プラ素材を供試開始

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2022年1月20日

 王子ホールディングスはこのほど、植物原料由来のセルロースを補強繊維としたセルロースマットを開発し、サンプル提供を開始した。石油由来のプラスチックの使用量削減のために、セルロース配合樹脂の開発が進む中、既存の量産体制・技術を応用しセルロースマットを新たに開発した。

 同社の不織布製造技術により、

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デクセリアルズ ACFを製品化、特殊形状でも実装実現

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2022年1月20日

 デクセリアルズはこのほど、特殊な形状にレイアウトされた端子でも効率的な実装を実現する「形状加工異方性導電膜(ACF)」を開発し製品化した。同製品は、

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