国内

　業界筋によると、7月の汎用4樹脂の国内出荷は、低密度ポリエチレン（LDPE）、高密度ポリエチレン（HDPE）、ポリプロピレン（PP）、ポリスチレン（PS）とも前年同月比でマイナスとなった。昨年9月から

　石油化学工業協会が24日に発表した主要石化製品18品目生産実績によると、7月のエチレン生産は前年同月比15.0％減の41万1100tとなり、3ヵ月連続のマイナスとなった。稼働プラントの

　可塑剤工業会が発表した需給実績によると、上期（1-6月期）のフタル酸系可塑剤の国内出荷は、前年同期比6.2％減の8万5900tだった。依然としてマイナス基調は続くが、四半期ごとの数字を見ると、昨年の3Q（7-9月期）を底にマイナス幅は縮小しており、今回、2Q（4-6月期）単独では同0.8％増の4万2200tと、6四半期ぶりに前年水準を上回った。事業環境は回復傾向にあるようだ。

　上期の主要品目は、

　日本ABS樹脂工業会がこのほど発表した出荷実績によると、7月の総出荷量は前年同月比4％増の2万2500tとなり、2ヵ月連続でプラスとなった。主力の車輛用に加え、建材住宅部品、雑貨なども持ち直してきており、ようやく明るさが見えている。

　用途別で見ると、

　日本ソーダ工業会がこのほど発表したソーダ工業薬品需給実績によると、6月のカセイソーダの内需は前年同月比16.9％減の21万8800tとなり、10ヵ月連続でマイナスとなった。自家消費（同24.8％減）が12ヵ月連続、販売（同13.3％減）も5ヵ月連続でマイナスを継続。いずれも減少幅が二桁となっており、内需の弱さが伺える。

　用途別にみると、

足元スポットナフサ強含むも、3Qは6万円前後

　財務省が28日に発表した貿易統計によると、2Q（4-6月期）の国産ナフサ価格は、6万7500円/klとなった。1Q（1-3月期）比1000円高と小幅に上昇し、4四半期ぶりに上昇に転じた。2Qの動きを単月で追うと、

　石油化学工業協会が発表したエチレン換算輸出入実績によると、5月は9万1100tの出超となった。エチレン換算輸出は