アジア石化市況 エチレン50ドル安の大幅下落

2022年1月18日

芳香族3製品とも軟化、スチレンモノマーは反転

 アジア地域の昨年12月第1週の石化市況は、引き続き、川下の需要の弱さや原油・ナフサ安の影響などを背景に、需要家が様子見の姿勢を強めた。エチレンは前週比50ドル安の1065ドル/tでの取引となり、9月以来3カ月ぶりに1100ドル台を下回っている。

 スプレッドについては、

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旭化成 変性PPE樹脂を値上げ、コスト上昇に対応

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2022年1月18日

 旭化成は17日、機能樹脂である変性PPE(ポリフェニレンエーテル)樹脂「ザイロン」の全品種について、2月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、国内が「50円/kg」、海外が「500USドル/t」。

 昨年来の需要拡大による需給バランスのタイト化と原料価格の高騰に加え、事業継続に必要な物流コストが急激に上昇している。同社は可能なかぎりのコスト削減努力を継続しているものの、自助努力にて吸収できる範囲を超えていることから、事業継続のために価格改定が不可避だと判断した。

旭化成 結晶セルロースを値上げ、原料価格の上昇に対応

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2022年1月17日

 旭化成は14日、結晶セルロース「セオラス」「セルフィア」について、3月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「125~250円/kg」。

 結晶セルロースの主原料である精製パルプは、この10年にわたり価格上昇が続いている。また結晶セルロース製剤の副原料も高騰している。同社は、2011年のパルプおよび副原料を要因とする価格改定以来、コストアップを吸収してきたが、自助努力で吸収できる範囲を超えているため、今回、値上げせざるを得ないと判断した。

 

東ソー PCD製品を値上げ、事業採算が大幅に悪化

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2022年1月12日

 東ソーは11日、ポリカーボネートジオール(PCD)製品を、今月24日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、「200円/kg以上」。

 PCD製品については、経済活動の再開による需要回復が進む中、主要原材料価格は、ひっ迫した需給バランスが続いていることにより高騰。また昨今の原燃料・ユーティリティコスト・物流費の上昇などにより、事業採算は大幅に悪化している。

 同社は、これまで事業採算改善へ向けてあらゆるコスト削減に努めてきたが、こうしたコスト上昇を自助努力のみで吸収することは困難な状況となっていることから、今後の事業継続と安定供給を維持するために、今回の値上げを決定した。