クラレトレーディング ポリエステル長繊維原糸など来月から値上げ

,

2021年12月15日

 クラレグループのクラレトレーディングは14日、ポリエステル長繊維「クラベラ」の原糸とテキスタイルの国内外向け製品全般を、2022年1月1日出荷分から値上げする、と発表した。改定幅は現行価格から「5~15%のアップ」。

 原油価格の上昇に伴う主要原材料やユーティリティコストの大幅な上昇に加え、物流費の高騰、設備の維持・更新費用の増加などにより製造コストが引き続き同社の収益を圧迫。自助努力の範囲を超えていることから、採算改善を行い安定供給を維持するために、価格改定の実施を決めた。

東亞合成 粉体塗料と工業用接着剤製品群を値上げ

, ,

2021年12月15日

 東亞合成は14日、粉体塗料と工業用接着剤を2022年1月1日出荷分から「10%以上」値上げすることを決め、需要家との交渉に入ると発表した。具体的な対象製品は、粉体塗料「アロンパウダー」と、工業用接着剤「アロンアルフア」「アロニックス」「アロンメルト」「アロンマイテイ」、ホットメルト型、溶剤型など。

 対象製品については、同社はこれまでもコスト削減に努めてきたが、原燃料価格の大幅な上昇が利益を圧迫しており、自助努力のみでの対応は困難な状況となっている。こうした中、今後とも適正な品質の製品を安定供給していくには、価格改定が必要だと判断した。

アジア石化市況 エチレン需要減で2週連続下落

2021年12月14日

ベンゼン反発も、スチレンモノマーは60ドル安

 アジア地域の11月第1週の石化市況では、エチレンは前週比35ドル安の1155ドル/tでの取引となった。これで2週連続の下落となり、潮目が変わりつつある。誘導品の需要が弱含んでおり、製品価格への転嫁が難しくなったことが背景にあるようだ。スプレッドについても、原油・ナフサ価格は高止まりを継続していることから、

このコンテンツを閲覧するにはログインが必要です。お願い . あなたは会員ですか ? 会員について

ダウ・ケミカル日本 エラストマー製品を再値上げ、供給を維持

,

2021年12月14日

 ダウ・ケミカル日本は13日、エラストマー製品について、2022年1月1日納入分から値上げすると発表した。対象製品と改定幅は、ポリオレフィンエラストマー「エンゲージ」が「35円/kg以上」、EPDM「ノーデル」が「30円/kg以上」。

 エラストマー製品は、今年2月に米国で発生した寒波の影響による諸原料の調達難、コンテナ不足など国際的サプライチェーンの混乱に伴う海上船賃を中心とした物流費などが高騰する一方で、 国内外の需要が旺盛で製品供給がひっ迫している。海外市況が高騰する中、同社は、供給を維持するため追加的値上げを決定した。今年に入ってから、以前の価格改定では、「エンゲージ」が「100円/kg以上」、「ノーデル」が「150円/kg以上」となっていた。

クラレ PVA樹脂など4製品再値上げ、コスト高を是正

, ,

2021年12月14日

 クラレは13日、ポリビニルアルコール(PVA)樹脂「クラレポバール」「エルバノール」、PVA系樹脂「エクセバール」「モビフレックス」の4製品について、14日出荷分から値上げすると発表した。10月に続く今年6度目の値上げ。改定幅は、いずれも国内が「60円/kg」、アジアパシフィック、北米・南米、中東・アフリカが「0.60米ドル/kg」、欧州が「0.50ユーロ/kg」。

 PVA樹脂の需給バランスの急速なタイト化が進む中、対象製品の各種コストの上昇は自助努力によるコスト吸収の範囲を超えていることから、同社は再度の価格改定に踏み切った。

東亞合成 液体カセイソーダ値上げ、安定供給を維持

,

2021年12月14日

 東亞合成は13日、液体カセイソーダを16日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「20円/kg以上」(固形換算)。

 対象製品の国内需要は、昨年のコロナ禍による落ち込みから回復し、今後も堅調な推移が想定されているが、その一方で、電力料金や輸送費などの上昇に伴い同社の利益が圧迫されている。生産効率化や物流合理化によるコスト削減に努めてきたものの、自助努力のみでのコスト吸収は困難だと判断。適正品質の製品を安定供給していくためには製品価格の是正が必要だとし、今回の値上げを打ち出した。

DIC PPS樹脂製品を値上げ、コスト上昇に対応

,

2021年12月13日

 DICは10日、PPS樹脂製品「DIC.PPS」について、今月20日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、PPSコンパウンド(強化タイプ)が「40円/kg」、PPSコンパウンド(非強化タイプ)が「70円/kg」、PPSニートポリマーが「70円/kg」。

 昨今の原材料・副資材価格および物流諸経費の著しい高騰により、製品コストがさらに上昇している。同社は、かねてより様々な合理化施策に取り組んできたが、自社内で吸収できる限界を超える状況にあることから、今後の安定供給と品質の維持・向上を図るために、値上げが避けられないと判断した。

三菱エンジニアリングプラスチックス 来年1月からポリアセタールを値上げ

,

2021年12月13日

 三菱エンジニアリングプラスチックスは10日、ポリアセタール樹脂「ユピタール」について、2022年1月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、国内が「40円/kg」、海外が「0.4USドル/kg」「0.35ユーロ/kg」「2.6RMB/kg(人民元)」となっている。

 昨今、主原料をはじめとした原料価格の高騰、および自動車産業を中心にポリアセタールの需要が旺盛で、需給がひっ迫している。こうした状況下、同社は、社内の合理化に努力してきたが、これらのコスト上昇は自社内で吸収できる範囲を超えていることから、安定供給のために価格改定の実施を決定した。