アジア石化市況 エチレンは先安観で3週連続下落

2021年9月22日

ベンゼンは前週並みに、スチレンモノマーは反発

 アジア地域の8月第2週の石化市況では、エチレンは前週比20ドル安の945ドル/tでの取引となった。これで3週連続の下落となっている。原油・ナフサ市況が弱含みとなっていることに加え、新規設備が立ち上がってきたことで供給増から市場に先安観が出ている。スプレッドについても

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出光興産 エンプラのSPSを値上げ、コスト高騰に対応

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2021年9月22日

 出光興産は21日、シンジオタクチックポリスチレン(SPS)「ザレック」について、10月1日納入分から値上げすると発表した。対象製品と改定幅は、難燃グレードが「50円/kg以上」、一般グレードが「40円/kg以上」となっている。

 SPSは同社が独自に開発したエンジニアリングプラスチックで、電子電機部品、家電部品、自動車部品、建材などに使用されている。各種原材料価格の急騰に伴い、各種副資材の調達価格も急騰している状況にある。

 同社は、厳しい経済環境下、引き続きコスト低減に取り組んでいるものの、こうしたコストの高騰は自助努力により吸収できる水準を超えるものとなっているため、今回、値上げせざるを得ないと判断した。なお、想定した調達環境が大きく変動する場合は、価格改定幅の修正を行う場合もあるとしている。

積水化学工業 11月から建築設備配管の関連製品を値上げ

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2021年9月21日

 積水化学工業は17日、同社が製造・販売する建築設備配管の関連製品を11月1日出荷分から値上げすると発表した。主材料の鉄鉱石や原油、銅合金など資材の価格高騰に加え、人件費・物流費の上昇により原価の上昇が続く。同社はコスト削減や効率化を推進してきたが、自助努力の限界に達したことから価格改定に踏み切った。

 対象製品と値上げ幅は以下の通り。

 ▽硬質塩ビライニング鋼管=LP-VA、VBが「10%以上」、DVLP(ラセンDVLP含む)が「15%以上」、HTLP、WHTLPが「7%以上」

 ▽塩ビライニング鋼管用管端防食継手=LX、LX絶縁、LXWが「15%以上」、UX、UX絶縁、UXWが「10%以上」

 ▽単管式排水特殊継手=ADスリム(脚部継手、関連部材含む)が「20%以上」

 ▽架橋ポリエチレン管用ワンタッチ継手=エスロカチット継手全般が「7%以上」

 ▽さや管ヘッダーシステム関連部材=エスロフレックスが「10%以上」、さや管、ヘッダー、付属品類が「20%以上」

 ▽金属強化ポリエチレン管(スーパーエスロメタックス)用継手=エスロンメタキュット(RED含む)が「10%以上」、エスロンメタッチ全品が「10%以上」

 ▽熱膨張耐火材 区画貫通テープ=フィブロックが「15%以上」となっている。

宇部MC過酸化水素 過酸化水素を来月1日から値上げ

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2021年9月21日

 宇部MC過酸化水素は17日、過酸化水素を10月1日以降出荷分から値上げすることを決定し、ユーザーとの交渉を開始すると発表した。改定幅は、ローリーで「12円/kg以上」、その他の荷姿で「17円/kg以上」。製造設備・物流関係設備などの維持更新コスト増や原料価格の高騰、燃料費の高騰による物流費上昇などを受けたもの。

 過酸化水素は紙・パルプの漂白や工業用酸化剤、排水処理、土壌改良、半導体製造工程の洗浄剤など、幅広い分野で利用されている。

東亞合成 カセイカリ製品値上げ、原料・固定費増を是正

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2021年9月21日

 東亞合成は17日、「液体カセイカリ」「フレークカセイカリ」「スーパーカリ」の3製品について、9月21日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、液体カセイカリとスーパーカリが「25円/kg以上」(固形換算)、フレークカセイカリが「25円/kg以上」。

 同製品の国内需要は安定的に推移し、堅調な推移が想定されている。一方、主原料の塩化カリ価格は高騰しており、今後も継続的な価格上昇が見込まれるほか、電力や物流コストの上昇、生産設備や貯槽の維持更新に伴う固定費負担の増加などが、同社の利益を圧迫している。

 同社では、生産効率化や物流合理化によるコスト削減に努めているものの、自助努力による吸収はできないと判断。適正品質の製品を安定供給していくためには、製品価格の是正が必要であることから、今回の価格改定を決定した。

ウレタンMDI スポット市況は高止まりで推移

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2021年9月16日

定修やトラブルで需給タイト、足元は軟化傾向に

 ウレタン原料であるMDI(ジフェニルメタンジイソシアネート)は、アジア地域で大型プラントの定修が行われていたことに加え、欧米地域のトラブル要因などが重なったこともあり、市況が再び高値圏で推移している。

 足元の市況は、モノメリック2750ドル、ポリメリック2550ドルとなっており、6月上旬に比べモノメリックで350ドル程度、ポリメリックで450ドル程度も上昇している状況だ。ベンゼンとのスプレッドについても、

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