ジェイ・プラス フタル酸系可塑剤を値上げ、来月から

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2023年5月29日

 ジェイ・プラスは26日、フタル酸系可塑剤(DOP、DINP、DIDP)について、6月1日以降納入分から値上げすると発表した。改定幅はいずれも「10円/kg以上」。

 可塑剤の主原料であるフタル酸のコストが、その粗原料である混合キシレンの市況高騰に加え、フタル酸製造に関わる設備修繕費、ユーティリティ、包装資材といった加工費の値上がりにより大幅に上昇している。

 こうした状況下、同社は、今後も原料を確保し現状の供給を維持していくためには、価格改定せざるを得ないと判断した。

 

アジア石化市況 エチレンは原油高で6週ぶり反発

2023年5月23日

芳香族も強含み、スチレンモノマー上昇基調継続

 アジア地域の4月第1週の石化市況では、エチレンは前週比10ドル高の945ドル/tで取引された。原油・ナフサ価格が大幅に上昇したことを背景に、6週ぶりに反発している。需給バランスは締まってはいないものの、市場には先高観も出てきている。スプレッドは

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レゾナック 合成樹脂エマルジョン値上げ、コスト上昇を反映

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2023年5月23日

 レゾナックはこのほど、合成樹脂エマルジョン「ポリゾール」を6月1日出荷分から値上げすると発表した。対象製品はエチレン‐酢酸ビニル系エマルジョンで、改定幅は「18円/kg」。

 「ポリゾール」は有機溶剤などを含まず、環境負荷が少ない製品として、住宅建材・建築・繊維・紙加工など様々な用途に使用されている。「ポリゾール」のうち、エチレン‐酢酸ビニル系は人件費・資材価格の高騰を受け、設備の安定操業に必要な定期的メンテナンス費用が上昇。また、電力費高騰による用役費、包装材、副資材、物流費などの値上がりで厳しい状況が続いている。

 同社はこれまで、製造や物流の合理化によるコストダウンに努めてきたものの、これらのコスト上昇は、自助努力のみでの対応が困難であり、今後も安定供給を維持するため、価格改定せざるを得ないと判断した。

 

クボタケミックス 塩ビ・ポリオレフィン管類など値上げ

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2023年5月22日

 クボタケミックスは19日、塩ビ関連製品、ポリオレフィン関連製品、その他関連製品について、7月3日出荷分から値上げすると発表した。対象製品と改定幅は、塩ビ継手・付属品類は「10%以上」、耐火ビニルパイプやポリエチレン管・継手など建築設備用製品が「10%以上」、 水道配水用ポリエチレン用ソフトシール仕切弁が「20%以上」、鋳鉄製排水集合管・カンペイ立て管・関連付属品が「10%以上」。

 昨今の原材料・素材市況およびエネルギーコスト、物流コストの高騰・高止まり、それらに起因する部品・副資材類のコストアップが依然継続する環境下、原材料や部品仕入先からの値上げ要請も受けざるを得ない状況にある。同社によるコストダウンなどの自助努力で対応できるレベルを遥かに超えていることから、価格改定せざるを得ないと判断した。