アジア石化市況 エチレン強含みで975ドル

2023年4月4日

トルエン・キシレンは反発、SMは3週ぶり上昇

 アジア地域の2月第4週の石化市況では、エチレンは前週比50ドル高の975ドル/tで取引された。これで4週連続の上昇となり、2月だけで115ドルも値を戻している。

 アジア地域では

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東レ 合繊糸・綿・不織布を再値上げ、コスト上昇を転嫁

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2023年4月3日

 東レはこのほど、合繊糸・綿・不織布について、4月出荷分から値上げする、と発表した。

 対象製品は、ナイロン6糸(長繊維)・綿(短繊維)、ナイロン66糸(長繊維)・綿(短繊維)、ナイロンBCF糸(長繊維)、ポリエステル糸(長繊維)・綿(短繊維)、アクリル綿(短繊維)およびポリエステル長繊維不織布で、改定幅は「現行価格から30~50円/kg」。

 合繊用粗原料の急激な価格上昇は、円安により引き続き高い水準にとどまる。また、世界的に燃料エネルギー価格の高騰が継続。副資材の価格や運輸費も含めた各合繊素材の製造、物流コストが高止まり、今春から電気・ガスの値上げも計画され、コストアップが見込まれる。さらに、委託先の加工コストも大幅に上昇しており、サプライチェーンを維持するためには価格転嫁が避けられない状況にある。

 こうした中、同社は、徹底的なコスト削減と効率化による自助努力を続けてきたものの、各種コストの上昇は吸収できる範囲を超えていることから、安定品質での商品供給や国内生産基盤の維持のために、粗原料ベースの価格フォーミュラを結ぶ顧客へのエネルギーコストの転嫁や、過去の未転嫁部分の遡及改定を含めた値上げの実施を決定した。なお、2021年12月以降、これで五回目の値上げとなる。

住友化学 PEとPPを値上げ、コスト上昇に対応

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2023年4月3日

 住友化学はこのほど、ポリエチレン(PE)およびポリプロピレン(PP)について、4月14日納入分から値上げすると発表した。改定幅は、PEおよびPPの気相法が「8円/kg」、PEの高圧法が「15円/kg」。

 ウクライナ情勢などを背景に燃料価格が高騰しており、工場で使用する電力・蒸気などの用役費が大幅に上昇している。特に製造過程で多くのエネルギーを必要とする高圧法の製品は、気相法と比べ影響が大きい。また、副原料の価格も高騰している。こうした中、同社は、これらの大幅なコスト増加は自助努力だけでは吸収し得ないことから、安定供給を継続するために、価格改定の実施を決定した。

ポリオレフィン各社 コスト上昇分の転嫁が急務

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2023年4月3日

ナフサ価格は弱含み、用役費の高騰が収益を圧迫

 ポリオレフィン各社は、3月に入ってからポリエチレン(PE)およびポリプロピレン(PP)の値上げを相次いで発表し、需要家との交渉が本格化している。

 改定幅を見ると

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旭化成 PE全製品を値上げ、用役費などコストが上昇

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2023年3月31日

 旭化成はこのほど、ポリエチレン(PE)全製品について、4月1日出荷分から値上げすると発表した。対象製品は、「サンテック‐LD」「サンテック‐HD」「サンテック‐EVA」および「クレオレックス」で、改定幅はいずれも「10円/kg以上」。

 原油、ナフサをはじめとする商品相場は、景気回復期待による上昇予想がある一方で、欧米での金融不安拡大による景気減速懸念が台頭し、先行き不透明な状況にある。しかし、電力をはじめとする用役の高止まりは確実視され、資材価格および人件費の高騰による影響で製造設備の維持、補修費用も大幅に増加している。

 こうした厳しい経済環境下において、同社は、あらゆるコストダウン、合理化に取り組んでいるものの、これらのコスト上昇分を自助努力で吸収することは極めて困難なことから、値上げせざるを得ないと判断した。