【ポリカーボネート特集5】三菱エンジニアリングプラスチックス

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2020年1月17日

高機能比率の向上へ、高硬度樹脂など拡販図る

 ポリカーボネート(PC)製品で国内トップメーカーの三菱エンジニアリングプラスチックス(MEP)は、「EVOLVE2021」(新中期事業計画2019~2021年)で掲げる「市況に左右されない収益力の獲得」の方針に沿って、PC事業を展開している。

 具体的には、高機能グレード比率の向上と、将来テーマの育成と収益化を図る。高機能グレード比率の向上では、高硬度樹脂「ユーピロン」Kシリーズや熱伝導性PC、高意匠性材料などの拡販に注力する。

 表面硬度に特徴がある高硬度樹脂「ユーピロン」Kシリーズは、主にスイッチ類で採用されているが、

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【ポリカーボネート特集4】出光興産

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2020年1月10日

市況に影響されにくい事業へ、高付加価値品の比率向上

 出光興産は連続式溶液法(界面法)の共重合と分岐しやすさという特長を生かしたポリカーボネート(PC)製品の開発を進め、市況に左右されにくい高付加価値品の比率を高めている。

 その1つが高透明グレード。単に透明性を向上させているだけでなく、導光性に特徴を持たせLED光源から光を遠くまで輝かせることができるほか、光の色をデザイン・制御しやすくしている。こうした特性が評価され、自動車向けDRL(昼間点灯)や座席の

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【ポリカーボネート特集3】帝人

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2019年12月27日

マーケティング体制変革へ、市場の変化に合わせ

 帝人は日本で最初に商業生産した独自の製法と、コンパウンド技術を強みとして、ポリカーボネート(PC)事業を展開している。

 同社にはプロジェクトによりPC樹脂を扱う部署がいくつかあるが、樹脂事業本部樹脂ソリューション営業部門では、PC関連の主力製品として、PC樹脂「パンライト」と、PC樹脂とアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)樹脂のポリマーアロイである「マルチロン」を扱っている。

 現在、「パンライト」で注力しているのは、眼鏡用途やシリコンウエハーのキャリアケース、自動車用途など。眼鏡用途では厳しい品質管理や、ブルーライトをカットする波長のコントロール技術などが評価されて使われている。

 半導体工程で使われるシリコンウエハーのキャリアケースは、ケースから不純物やガスが発生するとシリコンウエハーが痛むため、高純度のPC樹脂が求められる。同社独自製法による純度の高さが採用のポイントとなっている。

 さらに、半導体の微細化に伴い、顧客からの要求特性が変わっていくが、それに的確に対応できることも選ばれている理由だ。

 自動車用途ではヘッドライトのほか、電装化に伴いコックピットパネルの検討が進んでいる。

 また、繰返し滅菌して利用できる製品として、

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【ポリカーボネート特集2】住化ポリカーボネート

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2019年12月20日

電気電子・自動車分野に注力、センサー用途での拡大に期待

 住化ポリカーボネートは「品質」と「高収益」をキーワードに事業を展開している。同社のポリカーボネート(PC)は純度が高いのが特長で、顧客から透過性の高さや劣化しにくいなどの点で高い評価を得ている。

 同社はこれまで電気電子分野に注力してきたが、自動車の電子化、電動化により活躍できるフィールドが拡大すると考える。高品質のポリカーボネート樹脂を基に、収益性の高い多様なグレードを開発しており、中でも現在注力しているのが、センサー用波長選択性PC樹脂製品「PHシリーズ」と、高剛性を特長とする「HTシリーズ」だ。

 「PHシリーズ」は

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【ポリカーボネート特集1】自動車など新用途へ展開、経済減速で市況は悪化

2019年12月13日

 ポリカーボネート(PC)の市況が低迷している。4、5年ほど前までは供給過多の状況が続いていたが、その後はグローバルでの需要が年率3~4%程度伸びていたことやプラントの閉鎖、定修、トラブルなどにより、需給はほぼタイトとなり、昨年夏ごろには、アジアのPC市況は4000ドル/tに迫る勢いで過去最高値を記録した。しかし、足元では2000ドル/tを割るほどに落ち込んでいる。

 その主な要因としては、需給タイトな状況が続いていたことから、中国で複数の新規メーカーが参入し、PCの生産設備を新設したことで供給が過多になっていたところに、世界経済の減速と、米中貿易摩擦などによるPC最大市場の中国で需要が減少したことが挙げられる。さらに、

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【ポリカーボネート特集5】三菱エンジニアリングプラスチックス

2019年1月18日

 付加価値品を成長分野に展開、汎用品は世界で拡販図る

 ポリカーボネート(PC)製品で国内トップメーカーの三菱エンジニアリングプラスチックス(MEP)は、1994年に三菱ガス化学と三菱化成工業(現・三菱ケミカル)の合弁会社として設立された。

高意匠性材料による製品例
高意匠性材料による製品例

 両社からポリカーボネート樹脂の供給を受け、コンパウンドに加工してグローバルで販売を行っている。生産能力は国内の2カ所で計18万t/年、中国の2カ所で計14万t/年、タイで17万t/年、韓国で6万t/年の合計55万t/年になる。

 製品は「ユーピロン」「ノバレックス」「ザンター」の3ブランドで展開。「ユーピロン」は三菱ガス化学から、「ノバレックス」は三菱ケミカルから、「ザンター」は2010年にPC事業を買収したオランダのロイヤルDSMから継承した、いずれも長年の実績を持つブランドである。

 MEPのPC事業の方針は「品質の高い汎用品を、安定的に供給すること。付加価値の高いコンパウンド品を、今後の需要拡大が見込まれる、自動車や医療・ヘルスケアなどの分野への拡販を図ること」だ。

 特に自動車に関しては、安全装置や自動運転による車内空間の変化、電動化に伴うさらなる軽量化の要求などにより、樹脂の使用が増えることが見込まれる。

 これに対し、PCは

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【ポリカーボネート特集4】 出光興産

2019年1月11日

  独自技術生かして製品開発、高透明性などで差別化図る

  出光興産の機能化学品部では、界面法ならではの特徴を持ったポリカーボネート(PC)製品を軸に、事業を展開している。

和田課長
和田課長

 同社は1957年からPCの研究を始め、1969年に世界初の連続式溶液法(界面法)による独自製造技術を確立。千葉工場(千葉県市原市)で「タフロン」ブランドにより、商業生産を開始した。

 その後、競争力強化のため、この独自技術を台湾のフォルモサ・ケミカル&ファイバー・コーポレーション(FCFC社)にラインセンスし、FCFC社では2002年からPCの生産を始めた。

 さらに千葉工場からFCFC社への生産集約を段階的に進め、2015年に特殊グレードを集約したことで、出光のPC全グレードをFCFC社で行うことになった。

 同社では界面法を追求した製品の開発に注力しており、その一つが

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【ポリカーボネート特集3】 帝人

2018年12月21日

 世界初のEV向けピラーレスフロントウィンドウを開発

 スポーツ電気自動車(EV)向けに、世界初のポリカーボネート(PC)樹脂製ピラーレスフロントウィンドウを開発した帝人は、自動車以外の多様な分野への用途展開にも注力している。

小川部門長
小川部門長

 同ウィンドウは、京都大学発のEVメーカーであるGLM社のスポーツEV「トミーカイラZZ」の特別仕様車に採用され、今年7月には「道路運送車両の保安基準」を満たしたことから、ナンバープレートを取得して公道を走行することが可能になった。

 これは、PC樹脂のグレージング(ガラス・金属代替パーツ)用途としての画期的な出来事と言える。今後は特別仕様車の本格的な受注生産開始に向け、同ウィンドウの供給体制の整備を進めていく。

 また、新幹線の側窓にPC樹脂が採用されたのも帝人が初めて。最初は冬季のガラス破損防止のため、ガラスに貼り合わせる補強用として採用された。2007年からは、PC樹脂製ウィンドウとして、N700系のほぼ全ての車窓に採用され、車両の軽量化に貢献している。

 樹脂事業本部樹脂ソリューション営業部門の小川和宏部門長によると「2017年に欧州の最新自動車保安基準が日本に導入されたことを背景に、

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【ポリカーボネート特集2】住化ポリカーボネート

2018年12月14日

 量より質を追求、光学特性などの強み生かし高機能品開発

 住化ポリカーボネートは、住友化学とトリンセオホールディングB.V.の折半出資の合弁会社「住友スタイロンポリカーボネート」として事業活動を行ってきたが、昨年1月末にトリンセオが所有する全株式を住友化学が取得。住友化学100%出資の子会社となり、同年4月1日に現社名に変更した。

事業の説明を行う井田康暢副社長
事業の説明を行う井田康暢副社長

 同社によればポリカーボネート(PC)の市場は、グローバルで今年は400万t程度、国内は20万t強。供給能力はグローバルで約500万t、国内は40万tほどだという。

 リーマンショックの影響などもあり、2015年ぐらいまでは供給過多の状況が続いていたが「今年の夏までの2年ほどは、需要が年率3~4%伸びていることや、プラントの閉鎖などもあって、需給はタイトの時期があった」とのこと。こうした状況の中で、同社の愛媛工場では、

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【ポリカーボネート特集1】需要は堅調な伸び、増設でアジア市況悪化

2018年12月7日

 ポリカーボネート(PC)は5大汎用エンジニアリングプラスチックの中で、最も使用量が多い樹脂だ。透明性や耐衝撃性、自消性、寸法安定性などの特長をもち、電気・電子やシート・フィルム、自動車、雑貨など、幅広い分野で使われている。

樹脂ウィンドーでナンバーを取得したスポーツEV 最近では帝人が開発した、世界初のPC樹脂製ピラーレスフロントウィンドウ採用のスポーツ電気自動車=写真=が、ナンバープレートを取得し、公道走行が可能になったことで脚光を浴びた。

 現在のグローバルでの需要量は年400万~500万t、生産能力は500万t/年程度、国内の需要量は20万t強、生産能力は40万t程度と見られている。3年ほど前までは供給過多の状況が続いていたが、その後はグローバルでの需要が年率3~4%程度伸びていることやプラントの閉鎖、定修、トラブルなどにより、需給はほぼタイトな状況になっている。

 しかし、中国と韓国でプラントが増設されたため、供給過多となる見通しとなり、それが市況にも反映。今年の年央には

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