クレハの4-9月期 機能製品と樹脂製品が収益をけん引

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2021年11月10日

 クレハは9日、2022年3月期第2四半期(4-9月期)連結業績(IFRS)を発表した。売上収益は前年同期比20%増の791億円、営業利益84%増の114億円、純利益73%増の83億円だった。小林豊社長は「想定されたリスクに対し、迅速かつ的確に対応できた。高付加価値製品の売上が好調だったことが好業績に結びついた」と総括した。

 セグメント別にみると、

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クレハ 人事(10月1日)

2021年9月30日

[クレハ・人事](10月1日)▽常務執行役員生産・技術本部長兼同本部いわき事業所長兼カーボンニュートラルプロジェクト統括マネージャー田中宏幸。

クレハ 組織改正(10月1日)

2021年9月27日

[クレハ・組織改正](10月1日)▽「カーボンニュートラルプロジェクト」(全社プロジェクト)を新設し、研究開発本部の「カーボンニュートラルコミッティ」を廃止する。

 

クレハの4-6月期 機能製品事業の回復で増収増益

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2021年8月6日

 クレハは5日、2022年3月期第1四半期(4-6月期)連結業績(IFRS)を発表した。売上収益は前年同期比20%増の378億円、営業利益69%増の43億円、純利益61%増の33億円だった。

 セグメント別にみると、機能製品事業は増収増益。機能樹脂分野では、LIB用バインダー向けのフッ化ビニリデン樹脂、シェールオイル・ガス掘削用途向けのPGA樹脂加工品、PPS樹脂、その他の樹脂加工品などの売上げが増加し、利益も増加した。炭素製品分野では、高温炉用断熱材向けの炭素繊維の売上げは増加したが、営業利益は前年同期並みだった。

 化学製品事業は減収・営業損失。医薬・農薬分野では、慢性腎不全用剤「クレメジン」の売上げは増加したが、農業・園芸用殺菌剤の売上げが減少し、この分野での売上げ、営業利益はともに減少した。工業薬品分野では、有機薬品類の売上げが増加し、この分野での売上げは増加し、営業損失は減少した。

 樹脂製品事業は増収増益。コンシューマー・グッズ分野では、家庭用ラップ「NEWクレラップ」およびフッ化ビニリデン釣糸「シーガー」の売上げが増加し、売上げ、営業利益はともに増加した。業務用食品包装材分野では、熱収縮多層フィルム等の売上げは増加したが、原材料価格の高騰により営業利益は減少した。

 建設関連事業は減収減益。建設事業では、民間工事は前年同期並みとなったものの公共工事の工事着工遅れにより、売上げ、営業利益ともに減少した。

 その他関連事業は増収増益。環境事業では、低濃度PCB廃棄物等の産業廃棄物処理の増加により、売上げ、営業利益とも増加。運送事業では、売上げ、営業利益とも前年同期並みだった。病院事業では、売上げが増加し営業損失は減少した。

 なお、通期業績予想については、前回発表した数値を据え置いている。

クレハ 中国でPVDF製造設備、第1期に1万t増強

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2021年7月26日

 クレハはこのほど、子会社の呉羽(常熟)フッ素材料(中国江蘇省常熟市)において、フッ化ビニリデン樹脂(PVDF)の製造設備を増強することを決定したと発表した。増強規模は、第一期として年産約1万tで、同拠点の既存設備(5000t)と合わせて増強後の生産能力は1万5000tに拡大する。なお完工は2024年春ごろで、稼働時期は同年の夏ごろになる予定だ。

 PVDFはLiB用バインダーや一般産業用エンジニアリングプラスチックとして使用されている。近年では各国の環境政策への対応からEV、HEV、PHEVなど、車載用LiB向けに需要が急拡大している。現在、同社グループでは、いわき事業所に年産約6000t、当該子会社に年産約5000tの製造設備を保有しているが、顧客からのさらなる供給能力の拡大が要請され、同社は対応を検討してきた。こうした中、中国子会社が立地する産業園区内において蘇州市より設備増強プロジェクト(年産1万5000t)の批准を受けたことで、今回、投資の決定に至った。

 同社は中期経営計画の重点施策のひとつに「PVDF事業の収益拡大」を掲げている。今回の設備増強は、2022年1月に完成予定のいわき事業所PVDF設備の増強工事(年産2000t)に続くものとなる。同社は今後も、年々高まるLiB市場の旺盛な需要に対応するため、市場の伸長に合わせ段階的に生産体制を強化し、着実に事業の拡大を図っていく考えだ。

クレハ 塩酸を来月1日から値上げ、コスト増に対応

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2021年6月22日

 クレハは21日、塩酸について7月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「5円/kg以上」。

 同社の塩酸事業は、製造・保管・出荷設備の維持・更新のための費用や物流費の増大により、収益が大幅に悪化している。こうした中、同社は、今後も安定供給体制の維持とコスト削減に努めていくものの、自助努力のみでは現状の厳しい事業採算水準を脱することは困難であると判断し、今回の値上げを決定した。

クレハ 中計を2年再延長、未達成課題の完遂目標

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2021年5月14日

高機能製品事業を拡大、PGAは23年黒字化へ

 クレハは12日、中期経営計画「Kureha‘s Challenge 2022」(中計ストレッチ・ファイナルステージ)を発表した。会見において小林豊社長は「前中計の計画に対し、昨年度の業績はそれほど悪くないように見えるが、私としては満足していない」と語った。昨年度の業績は売上収益1446億円(計画1570億円)、セグメント別営業利益189億円(同180億円)、営業利益173億円(同180億円)となったが、収益拡大を目指した機能商品は目標が大幅な未達となった。PVDFはLIB用バインダーの需要が一気に立ち上がり利益が増加したが、PGAはコロナ禍によりシェール生産が減少するなど事業環境が悪化。PPSについても、自動車向けに市場が拡大しているものの収益性が高まっていない。

 また既存製品についても、「クレラップ」はコロナ禍でも堅調だった反面、業務用包材は欧州市場がシュリンクした影響を受けた。小林社長は「収益性の低い製品や

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クレハの3月期 PGA事業の減損処理が響き減益に

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2021年5月13日

 クレハは12日、2021年3月期の連結業績(IFRS)を発表した。売上収益は前年比2%増の1446億円、営業利益4%減の173億円、純利益2%減の135億円となった。野田義夫取締役常務執行役員は「前年度はコロナ禍で厳しいスタートとなったが、下期以降は回復傾向となったことに加え、原燃料価格の低下や販管費の減少によりセグメント別営業利益は前年を上回った。ただ、

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クレハ 「NEWクレラップ」パッケージをリニューアル

2021年4月22日

 クレハはこのほど、「NEWクレラップ」のパッケージをリニューアルし今月上旬から販売を開始した。

 パッケージサイズをさらにコンパクトにし握りやすさを向上させ、より快適に使用できるようパッケージの表記も見直した。サイズは高さと奥行きを現行の44mmから43mmに各々1mmずつ小さくし、小さな手の人や子どもでもさらに握りやすくなった。

 パッケージには、二次元バーコードを印字してラップが巻き戻った時の修復方法や「クレハカット」の説明にアクセスできるようにした。またイラストを加えて、電子レンジでの使い方や、油性食品を電子レンジ加熱する際の注意事項、引き出しシールの使い方を分かり易くした。

 同社は「いちばんうれしいラップになろう。」を基本コンセプトに、消費者の意見を商品づくりにつなげ、「感動品質」を目指して改良を続けている。1960年に日本初の家庭用ラップとして「クレラップ」を発売し、1989年にはV字型の刃「クレハカット」採用などの大幅リニューアルで「NEWクレラップ」に生まれ変わり、2008年には誰もが安心して使えるように、刃を金属からプラスチック素材に変更した。

 また、売上の一部を「乳がんをなくす ほほえみ基金」に寄付することで女性の健康な暮らしをサポートし、「ベルマーク教育助成運動」への協賛でより良い教育環境づくりの支援や災害被災地への援助など、社会貢献活動に役立てている。