ダイセル ザクロ抽出の機能性素材発売、細胞を再活性化

, , , ,

2021年6月16日

 ダイセルはこのほど、ザクロ果皮から抽出したエラグ酸の腸内代謝物である機能性食品素材ウロリチンA「ウロリッチ」を日本国内で販売開始したと発表した。「ウロリッチ」はザクロ果皮抽出物から発酵法を使って生産されるが、この製法は同社が世界で初めて開発。細胞を再活性化する機能性素材として、サプリメントメーカーに供給していく。

発酵法で製造された「ウロリッチ」
発酵法で製造された「ウロリッチ」

 ウロリチンAは、ザクロに含まれるポリフェノール・エラグ酸が、ヒト腸内の腸内細菌によって代謝されて作られる物質の1つ。オートファジー(細胞の自浄作用)やサーチュイン遺伝子(長寿に関する遺伝子として報告されている遺伝子群)の活性化などにより細胞を再活性化するウェルエイジング素材として注目されている。

 ただザクロなど、エラグ酸を含む食品を摂取しても、腸内細菌叢の条件が整わなければウロリチンAへ代謝することはできない。そのため、普段の食事摂取から十分に補給することは大変難しく、食品素材原料としての開発に期待が寄せられていた。

 これまで化学合成によるウロリチンAの製造は報告されているものの、日本国内では合成法の素材は食品原料として使用できない。こうした中、同社は、独自菌株を複数組み合わせ、嫌気性培養を行うことでザクロ由来エラグ酸からウロリチンAを発酵で製造する方法を世界で初めて開発した。

 同社は、日本オートファジーコンソーシアムに参画するとともに、大阪大学発ベンチャー企業との共同研究を実施し、オートファジーのメカニズム解明に向けて研究を継続している。また、肌に関する機能研究を九州大学と実施しており、他の機能性についても複数の大学で研究中。今後は、ヒトでの効果検証など、さらなる機能性解明に向けて取り組んでいく。

 

ダイセル 人事(1日)

2021年6月11日

[ダイセル・人事](1日)▽スマートSBU長補佐岩瀨浩(7月1日)▽レスポンシブル・ケア室化学品管理グループリーダー萱嶌政信▽同室同グループ、チェーンプロダクションカンパニー品質保証部品質保証グループ勝又信宏▽リサーチセンターリサーチグループ上席技師、大阪大学奥山直人▽同センター同グループ上席技師北口透▽事業支援本部法務グループ主任部員羽倉隆夫▽デジタル戦略室業務革新グループ主任部員、同室システムオペレーショングループ主任部員久保田栄紀▽チェーンプロダクションカンパニー大竹工場安全環境部主席部員小谷和也▽マルチプルプロダクションカンパニー姫路製造所広畑工場生産部長兼同カンパニー同製造所同工場同部生産グループリーダー、同カンパニー同製造所同工場同部同グループ第1室担当リーダー兼東洋スチレン山本隆裕▽ダイセル・セイフティ・システムズ第一工場生産部生産グループリーダー兼同社同工場同部成型生産グループリーダー、同社同工場生産部長岩田浩靖▽同社同工場同部同グループ副グループリーダー宮田伸二▽同社第二工場安全環境グループリーダー、同社第一工場安全環境グループリーダー兼同社総務部主任部員満田琢也▽同社第二工場生産部生産グループリーダー鈴木晋介▽同社第一工場生産部開発生産グループリーダー髙田知宏▽パイクリスタル齋藤一成。

ダイセル 人事(6月1日)

2021年5月17日

[ダイセル・人事](6月1日)▽パフォーマンスマテリアルズ本部主席部員、ダイセルミライズ戦略企画部企画グループ吉田新(7月1日)▽ダイセルミライズ事業推進本部大江裕一。

ダイセルの3月期 ポリプラが利益に貢献し減収増益に

,

2021年5月13日

 ダイセルは12日、2021年3月期の連結業績を発表した。売上高は前年度比5%減の3936億円、営業利益7%増の317億円、経常利益9%増の347億円だった。当期純利益はポリプラスチックスの完全子会社化などにより約4倍の197億円となった。年度前半の需要低迷に対し、コストダウンと後半の需要回復で減収増益となった。

 セグメント別では、メディカル・ヘルスケア事業部門は増収増益。コスメ・健康食品事業は中国向け化粧品原料が増加したが、国内の市況が下落した。キラル分離事業はカラムの増加や中国・インドの販売が好調に推移した。

 スマート事業部門は減収増益。液晶表示向けディスプレイ事業は車載向け高機能フィルムが増加するも、ディスプレイ用途が低迷した。電子材料向け溶剤やレジスト材料などのIC/半導体事業は、堅調な需要で販売が増加し、原燃料価格の低下が増益に効いた。

 セイフティ事業部門は減収減益。エアバッグ用インフレータなどは、自動車生産台数の年後半の回復で販売数量は微減となった。

 マテリアル事業部門は減収増益。酢酸と酢酸誘導体は、年度前半の市況低迷が大きく響いた。アセテート・トウは為替影響による販売価格が低下した。カプロラクトン誘導体やエポキシ化合物などは前半の落ち込みや欧米向け需要が低調となった。コスト削減や原燃料価格低下により増益。

 エンジニアリングプラスチック部門は減収増益。POM、PBT、液晶ポリマーなどのエンプラ事業は年度前半の自動車、スマホなどの需要減少が後半の回復でカバーできなかった。ABSやエンプラアロイなどの樹脂コンパウンド事業も需要が減少し、シート、成形容器、包装フィルムなどの樹脂加工事業は包装フィルムの販売が減少した。

 その他部門は防衛関連事業の販売数量増加により増収増益だった。

 通期の連結業績見通しは、需要回復による増収、酢酸原料と化粧品原料プラントの減価償却費増加による営業利益と経常利益の減少、特別損失の前年度計上とポリプラスチックス完全子会社化の年間寄与による当期純利益の増加を見込み、売上高4200億円、営業利益270億円、経常利益290億円、当期純利益220億円を見込む。

 

ダイセル 人事(1日)

2021年5月13日

[ダイセル・人事](1日)▽チェーンプロダクションカンパニー品質保証部品質保証グループ主任部員岡野俊紀(14日)▽解兼Shanghai Daicel Polymers,Ltd.董事長、専務執行役員パフォーマンスマテリアルズ本部長兼ポリプラスチックス社長塩飽俊雄▽Shanghai Daicel Polymers,Ltd.董事長執行役員ダイセルミライズ社長黒澤和哉(6月1日)▽セイフティSBUインダストリーBU医療関連事業戦略部調達室主任部員星野祥光▽同SBU技術開発センター商品開発部主席部員河合剛▽チェーンプロダクションカンパニー姫路製造所網干工場生産部生産グループエネルギー室主任部員田中佑治。

ダイセル こんにゃくセラミド構造、高い体内吸収性確認

, , , , ,

2021年5月6日

 ダイセルはこのほど、同社の機能性食品素材である「こんにゃくセラミド」の植物性スフィンゴイド塩基が体内への高い吸収性を示す研究成果を得たと発表した。同社と北海道大学は、2016年4月に同学内の「次世代物質生命科学研究センター」内に共同で設置した産業創出講座を中心に、「こんにゃくセラミド」がもつアルツハイマー病予防効果に関する研究に取り組んできた。

 そして、今回、北海道大学、国立感染症研究所、岩手大学と共同で実施した機能性食品として利用可能な非哺乳類型スフィンゴイド塩基の種類による代謝吸収率の違いに関する研究において、ラットに経胃投与した際、小腸からリンパ液への吸収性は「こんにゃくセラミド」の主要構造である植物性スフィンゴイド塩基が最も高いことを確認した。この成果から「こんにゃくセラミド」を摂取した場合も同様に高い吸収率が期待できる。なお、この研究成果は、3月公開の「Lipids in Health and Disease」誌に掲載された。

 ダイセルは2002年から「こんにゃくセラミド(こんにゃく芋粉抽出物)」を、食品素材として健康食品メーカーや化粧品メーカーなどに販売している。今後も、人々の「美と健康」に貢献する健康食品素材の開発を進めていく考えだ。

 

 

ダイセル 人事(5月1日)

2021年4月20日

[ダイセル・人事](5月1日)▽スマートSBU長補佐小川裕由(6月1日)品質監査室副室長伊藤周徳▽セイフティSBU事業管理室管理グループ主任部員安田匡伸▽ポリプラスチックス寺尾彰浩(7月1日)▽セイフティSBU技術開発センター商品開発部長小林睦治▽解兼同、同SBU同センター所長寺内秀明▽同SBUグローバル生産統括部生産グループリーダー瀧康人▽解兼同、同SBU同部長兼ダイセル・セイフティ・システムズ第一工場主席部員茂木久徳▽Daicel Safety Systems Americas,Inc.廣田敬人▽同西名琢磨。

ダイセル 人事③(1日)

2021年4月19日

[ダイセル・人事③](1日)▽CPIカンパニーAnalytical Tools BU研究開発センター主任研究員永井寛嗣▽同カンパニー開発営業部主任部員與那嶺優佳▽チェーンプロダクションカンパニー姫路製造所網干工場生産部設備管理グループ機械チーム主席部員佐藤伸吾▽同カンパニー同製造所同工場品質管理部主任部員樋口直仁▽同カンパニー同製造所同工場MAC‐C建設室主任部員飯田晴記▽同カンパニー大竹工場生産部設備管理グループ機械チーム主任部員勢井公也▽同カンパニー品質保証部品質保証グループ主席部員前嶋尚▽同カンパニー同部同グループ主任部員稗田将之▽マルチプルプロダクションカンパニー播磨工場主任部員重田優樹▽同カンパニー姫路製造所広畑工場生産部設備管理グループ主任部員幸内慎悟▽同カンパニー同製造所同工場品質保証部主任部員芝本智子▽イノベーション・パーク安全環境部主任部員不別博文▽ダイセル・セイフティ・システムズ第一工場主席部員、マルチプルプロダクションカンパニー播磨工場生産部製造技術グループリーダー後藤哲雄▽ダイセル物流事業本部主幹部員高橋一史(5月1日)▽スマートSBUディスプレイBUディスプレイ材料グループリーダー、同SBU同BU長西村協▽同SBU同BU同グループ主席部員西村通▽ダイセル・セイフティ・システムズ第二工場主席部員鈴木晋介。

ダイセル 人事②(1日)

2021年4月16日

[ダイセル・人事②](1日)▽デジタル戦略室システムオペレーショングループ主席部員畠中有子▽同手塚健司▽同室同グループ主任部員妻鹿元彦▽同山際良樹▽知的財産センター知的財産戦略グループ主任部員市川岳史▽同センター同グループ主席部員兼同センター知的財産ソリューショングループ主席部員宝来晃▽同センター知的財産ソリューショングループ主席部員山田真由美▽エンジニアリングセンター調達グループ主任部員片山淑一▽マテリアルSBUアセチルBUセルロースマーケティング部主席部員川崎貴史▽同SBU事業推進室研究開発グループ副グループリーダー、同SBUアセチルBUセルロースマーケティング部主席部員樋口暁浩▽同SBU同室同グループ主任研究員竹中洋登▽ヘルスケアSBU健康食品BUマーケティング部主任部員栗本雅子▽同SBU事業推進室主任部員、同SBUコスメBU長兼同SBU同BUマーケティング部長椎木隆文▽同、同SBU健康食品BU長兼同SBU同BUマーケティング部長塚本剛士▽スマートSBUディスプレイBUディスプレイ材料グループ主任部員辻田紘志▽セイフティSBUモビリティBUマーケティング部主席部員稲垣順二▽同SBU同BU調達部主任部員猪塚聖史▽同佐藤真一郎▽同SBU技術開発センター商品開発部主席部員奥山丘詞▽同SBU同センタープロセス開発部主席部員金谷英和▽同重田将彦▽同SBU同センター同部主任部員平野幹雄▽同SBU特機事業部事業推進部主任部員田林慎史。

 

ダイセル 人事①(1日)

2021年4月15日

[ダイセル・人事①](1日)▽経営戦略本部戦略推進グループ主任部員島田隆広▽同本部戦略企画グループ主任部員熊谷陽介▽事業創出本部事業創出センター製剤ソリューション事業ユニット開発チーム主任研究員楢﨑美也▽同本部事業創出推進部事業推進グループ主任部員大窪弘介▽パフォーマンスマテリアルズ本部副本部長、事業創出本部副本部長六田充輝▽生産本部生産技術センタープロセス革新グループ主任研究員内田敬之▽同平井雄一郎▽同本部同センター工業化グループ主席研究員牧沢克憲▽同松井豊▽同本部同センター同グループ主任研究員寺尾彰浩▽同本部同センター同グループ主任研究員兼品質監査室主任部員津田麻衣子▽同本部同センターシミュレーショングループ主任研究員鈴木翔太▽リサーチセンターリサーチグループ主席部員芳我基治▽事業支援本部Gr企業統括グループ主席部員望月靖▽同本部総務・秘書グループ主席部員小林順三▽同本部法務グループ主席部員原隆司▽同本部同グループ主任部員大野潤一郎▽同本部IR広報グループ主任部員中村佳弘▽同加藤洋子▽同本部人事グループ主席部員金井直樹。