チッソ LIB用セパレーター事業から撤退、特損を計上

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2019年12月24日

 チッソは23日、連結子会社であるJNCが加工品事業セグメントに含まれるリチウムイオンバッテリー(LIB)用セパレーター事業からの撤退を決議したことに伴い、2020年3月期第3四半期連結期間(10月-12月期)で特別損失2400万円を計上すると発表した。なお、同事業は2020年3月末で撤退する予定。

 同社グループでは、2014年の商業運転開始から、主に車載向けをターゲットとしてLIB用セパレーター事業を展開し、高入出力セル用途などにその特長を評価されていた。しかし、近年の中国市場での販売価格の急速な下落など、事業を取り巻く環境は厳しさを増していた。今回、改めて事業継続に関し検討を行ったところ、将来的にも収益の確保、業績の改善が困難であると判断した。

チッソの4-9月期 液晶販売悪化で経常損失14億円

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2019年11月13日

 チッソは12日、2019年度上期(4-9月期)の連結業績を発表した。売上高は前年同期比0・2%増の734億円、営業損失4億円(前年同期比10億円の改善)、経常損失10億円(同12億円の悪化)、純損失69億円となった。

 JNCの溝部仰起常務執行役員は「液晶材料は厳しい状況が続いているが、繊維事業の

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チッソ 改善が困難な金バンプ加工などの電子部品事業から撤退

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2019年8月9日

 チッソは8日、同社グループのJNCの取締役会において、加工品事業セグメントに含まれる電子部品事業から撤退することを決議したと発表した。これに伴い、2019年度第1四半期に特別損益を計上している。

 同社グループは、1989年以来、30年近くにわたり同事業を展開してきたが、主な需要先であるフラットパネルディスプレイ市場の変遷により、事業を取り巻く環境が年々悪化。今回、改めて事業継続に関し検討を行ったところ、将来的にも収益の確保、業績の改善が困難であるとの判断に至った。

 今後については、顧客との生産スケジュールを調整のうえ、2020年3月末に製品出荷完了を目途に、撤退することを予定している。

チッソの3月期 液晶販売環境悪化で経常損失14億円

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2019年5月14日

 チッソは13日、2018年度(2019年3月期)の連結業績を発表した。売上高は前年同期比3%減の1550億円、営業損失38億円(前年同期比67億円の悪化)、経常損失14億円(同62億円の悪化)、純損失81億円となった。

 JNCの溝部仰起常務執行役員は、「主力製品である液晶材料は、大型パネルの生産調整や部材メーカー間の競争激化に伴う出荷数量の低下や、

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チッソの4-12月期 大型定修など響き営業赤字に

2019年2月12日

 チッソが8日に発表した2019年3月期の第3四半期連結決算は、売上高が前年同期比1%減の1149億円、営業損失は24億円(前年同期は営業利益14億円)、経常損失は6億円(前年同期は経常利益40億円)。特別損失として水俣病補償損失等(昨年4月1日から12月31日までの水俣病被害者への救済一時金1200万円を含む)24億円、災害による損失9200万円を計上したことで、4半期純損失は48億円となった。

 機能材料事業の液晶材料は、液晶ディスプレイ市場でのパネルの供給過多による販売価格の下落、テレビ用途を中心とした大型パネルの生産調整が影響し売上が減少した。

 加工品事業の繊維製品は、不織布の販売が価格競争の激化により伸び悩んだ。肥料は米国向け緩効性肥料の輸出が順調に推移したことに加え、春肥の肥料価格改定前に先取り需要が発生したことから売上が増加した。

 化学品事業のオキソアルコールは、大型定期修理の影響による出荷の減少や、原料価格の高騰など厳しい事業環境となった。シリコン製品では電子材料・医療用途を中心に販売が増加。ポリプロピレンは国内の需要が堅調に推移し、前期からの製造設備トラブルの影響も解消しつつあり、出荷は回復基調となった。

 商事事業では、主力のポリプロピレンは仕入先設備トラブルによる減産の影響が一部に残り出荷が減少。ただ、ナフサ価格の高騰により販売価格が上昇したことで、売上は増加した。

 その他の事業のエンジニアリング部門では、既存受注案件の工事が九州地区での豪雨災害の影響を受けた。通期の業績予想については、前回公表の予想からの変更はない。なお、純利益は水俣病関連損失の予想が困難であることから、引き続き未定としている。

 

チッソ 後藤社長が退任し新社長に木庭竜一氏を選任

2018年12月25日

 チッソは21日、同日開催した取締役会において、後藤舜吉社長から同日付をもって一身上の理由により代表取締役社長及び取締役を辞任したい旨の申し出を受理し、木庭竜一代表取締役の社長職選任を決議したと発表した。

チッソの4-9月期 液晶事業の環境悪化で営業損失に

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2018年11月13日

 チッソは12日、2019年3月期第2四半期の連結業績を発表した。売上高は前年同期比3%減の732億円、営業損失は14億円(同21億円の悪化)、経常利益は92%減の2億円、純損失は24億円(同16億円の悪化)だった。

 事業会社JNCの溝部仰起常務執行役員は「液晶事業が想定より落ち込んでいる。液晶材料は中国での新規メーカー参入で液晶パネルがだぶつき、販売数量が減少したことに加え、

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