デンカ 「アビガン」原料のマロン酸ジエチルを生産開始

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2020年5月14日

 デンカは13日、新型コロナウイルス感染症の患者を対象とした抗インフルエンザウイルス薬「アビガン錠」(一般名:ファビピラビル)の原料となる「マロン酸ジエチル」の生産を今月16日より青海工場(新潟県糸魚川市)にて開始すると発表した。

 同社は、新型コロナウイルス感染症への対策を社会的責務と捉え、生産設備の立ち上げ準備を最優先で進めてきた。今後も関係各方面と連携し、日本政府が緊急経済対策として決定した「アビガン」の備蓄量200万人分拡大に向け、5月末~6月にかけて出荷を開始し、確実な原料供給を行っていく考えだ。

 

デンカ 人事(4月1日他)

2020年4月28日

[デンカ・人事](4月1日)▽DENKA SEIKEN UK LIMITED社長DENKA SEIKEN USA INC.社長、ワクチン・診断薬事業本部海外試薬事業部長兼欧米営業部長兼電化生研(上海)貿易有限公司董事長高山千香夫(5月1日)▽生活・環境プロダクツ部門住設資材部副部長大和幸延▽DCE部門デンカエンジニアリング田中健司▽知的財産部課長(五泉事業所駐在)、同事業所研究開発本部研究管理部特許情報室長野村尚弘。

 

デンカ 5月1日からスチレン系シート3製品を値上げ

2020年4月22日

 デンカは20日、スチレン系シート3製品を5月1日出荷分から値上げすると発表した。値上げ幅は、「食品包材用スチレン系シート」と「デンカサーモシートBOPS」が「6円/㎏以上」、「電子包材用シート」(ECシート全グレード、CLCシート全グレード)が「6円/㎏」となっている。

 スチレン系シートの原料であるポリスチレンは、ベンゼン、ナフサ価格に連動し、価格が高騰している。同社はこれまでコスト改善に取り組んできたが、原料価格の値上がりは自助努力を超えるものであり、安定供給と事業継続を図るために今回の値上げを決定した。

デンカ エボラウイルス診断キットの国内製販承認を申請

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2020年4月17日

 デンカはこのほど、北海道大学の髙田礼人教授(人獣共通感染症リサーチセンター)と共同開発したエボラウイルス迅速診断キットの国内製造販売承認を今月10日に申請したと発表した。

 同キットは診断結果を約10分で迅速に判定できる。また特別な器具や装置を必要としないことから、医療施設が十分に整っていない地域でも使用することが可能だ。同社はこれまでコンゴ民主共和国に2017年から複数回にわたりJICA(国際協力機構)を通じて試作品を無償提供してきた。

 今回の申請を行うにあたっては、同国の医学生物研究所にて同キットを使用した臨床試験を実施し、優れた有用性があることが確認されている。エボラウイルス感染症の制御には継続的な医療体制の維持整備が必要とされており、同社は国際的に認められている日本の薬事承認を得ることで、同キットがアフリカ諸国の医療システムへの正式採用につながるものと考えている。さらに、承認後はWHO緊急承認プログラムの承認取得を目指していく考えだ。

 デンカは経営計画「Denka Value‐Up」の中で、ヘルスケア事業を重点分野の1つと位置づけている。今後も感染症の予防と早期診断を通じて世界の医療の課題解決に取り組み、人々のQOL向上に貢献していく。

【化学企業 入社式訓示④】デンカ 山本学社長

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2020年4月7日

 世界は今厳しい変動のもとにある。ナショナリズムと保護主義の高まりが、中国や新興国の成長基盤を傷つけ、経済活動の停滞を招いている。また、足元でのコロナウイルスの世界規模での流行など、想定外の厄災の連続で、経済の先行きを見通すことは一層困難だ。

 一方で、EVや自動運転などの自動車の急速な進歩、デジタル技術によるサイバー空間の驚異的な膨張、遺伝子治療などの医療革命といったメガトレンドが加速しており、市場の競争条件が破壊的に変化している。昨日の常識が今日の非常識となる世界に、我々は足を踏み入れているのだ。

 デンカは2018年度から5カ年の経営計画「Denka Value‐Up」をスタートさせたが、「過去の固定観念にとらわれずに、時代の要請を先取りして変化し続け、創造し続ける企業体質に生まれ変わる。それによって社会の発展に貢献する企業となる」という覚悟が込められている。

 また中計では、事業構造、技術開発、人財プールまであらゆる面でのスペシャリティー化を推進している。それとともに、製造、研究、業務にわたる全プロセスの革新により生産性を劇的に高め、不確実性が高まるグローバル市場にあっても持続的な成長を可能とする強力な体質に転換していく。

 一方、生産性の革新をワークライフバランスの向上にもつなげ、デンカで働くことを世界中の人々から羨まれるような会社になることを目指す。これらの目標の実現には、変化に恐れず向き合い、みずからが率先して変化していく姿勢が求められる。前向きな変化が成長を生み出すのだ。

 新入社員の皆さんが変化の主役にならねばならない。デンカの枠を超え、グローバルな基準でも、スペシャルな存在を目指して精進を続けてほしい。そして会社に変化を促すクリエイティブな役割をしっかり果たすとともに、相互の連携を強めてお互いを高めあっていただきたい。

 最後に、歓迎の言葉に替えて「胆大心小」を紹介する。胆(きも)は大きく心は小さく、度胸と細心の注意で事に当たれば、大抵の難局は乗り越えられるという意味だ。臆さず、かつ注意深くことにあたり、成功体験や価値ある失敗の積み重ねで自分を磨いてほしい。

 

デンカと明星セメント 糸魚川で石灰石鉱山を共同開発へ

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2020年4月7日

 デンカと明星セメント(新潟県糸魚川市)はこのほど、糸魚川市青海(おうみ)地区内での次期石灰石鉱山の開発計画を共同で進めていくと発表した。両社は現在、デンカは青海鉱山で、明星セメントは田海(とうみ)鉱山でそれぞれ石灰石採掘事業を行っている。

 近年産業の国際競争が激化する中、同地で共存共栄しながらさらに発展していくためには、両社で石灰石の共同採掘体制を構築することが不可欠と判断し、今回、共同での開発計画の推進を決定した。

 開発予定地は黒姫山の南側斜面一帯を想定。開発に当たっては、環境保護・保全を進めながら企業活動を継続していくことが社会的使命であると捉えており、すでに環境影響評価に着手している。

 また、糸魚川市は「ユネスコ世界ジオパーク」に認定されていることから、開発計画に関しては産業の維持と環境保護の両面から検討する必要があるとの認識の下、今後糸魚川市へは審議を要請していく考えだ。

 鉱山開発は準備や調査項目が多岐にわたり、計画には長期の時間と多額の費用を要することから、出鉱開始はおおむね9年後の2029年頃を目標に進めていく。

デンカ 「アビガン」の原料を供給、5月から生産開始

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2020年4月6日

 デンカはこのほど、日本政府の要請を受け、新型コロナウイルス感染症(COVID‐19)の患者を対象とした抗インフルエンザウイルス薬「アビガン錠」の原料となるマロン酸ジエチルを供給することを決定したと発表した。青海工場(新潟県糸魚川市)にて、今年5月より生産を開始する予定。同社は、新型コロナウイルス感染症への対策を社会的責務と捉え、迅速に生産体制を構築し確実な供給を図っていく考えだ。

 「アビガン」は、富士フイルム富山化学が開発した、COVID‐19への治療効果が期待される抗インフルエンザ薬。COVID‐19は現在、治療法が確立されていない疾患であり、急速かつ世界的な拡大を受けて世界保健機関(WHO)がパンデミックを表明するなど、有効な治療法の早期発見と開発が急務となっている。

 今回、「アビガン」の国内薬事承認を進める日本政府より、国内での一貫した供給体制を構築するため国産の原料を使用したいとの要請を受け、マロン酸ジエチルの供給を決定した。

 マロン酸ジエチルは、合成香料・農薬・医薬品などの原料として使用される有機化合物。デンカは国内唯一のマロン酸ジエチルメーカーであり、またその原料となるモノクロル酢酸も国内で唯一、関連会社のデナックが生産している。グループ内で、原料から最終製品に至る一貫生産体制の下、2017年までマロン酸ジエチルの生産を行ってきた。

デンカと九州大学 がんゲノム検査の共同研究部門を設置

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2020年4月3日

 デンカと九州大学はこのほど、医療分野での新たな検査診断技術の普及と発展のため、3月23日に組織対応型連携契約を締結したと発表した。

 今後、両者は同大学内に先進的ながんゲノム検査に関する共同研究部門を設置し、同大学の研究資源とネットワーク、デンカが持つ検査解析技術に関するノウハウを融合させ、産学連携による研究を推進する。同共同研究部門を産学連携および学術的研究活動の拠点と位置づけ、がんゲノム検査技術の発展に貢献していく。なお、期間は今年6月1日~2023年3月31日となっている。

 同大学は「九州大学アクションプラン2015―2020」の中で、「先端医療による地域と国際社会への貢献」と「社会と共に発展する大学」を具体的な目標と取り組みの1つに掲げ、基礎研究から臨床研究への推進体制の強化や、産学官民連携によるオープンイノベーションを積極的に推進。

 また、同大学は組織対応型連携事業の枠組みの下で企業との「共同研究部門」を設置し、社会の多様なニーズに対して組織的かつ長期的に民間企業などと実用化に向けた産学連携に取り組んでいる。

 一方、デンカは経営計画「Denka Value‐Up」では、ヘルスケア事業を経営の柱の1つに位置づけ、ワクチン・検査試薬事業で培ってきたコア技術を、がん領域や遺伝子診断技術、感染症検査システムなどの新たな医療分野へ拡げ人々のQOL向上に取り組んでいる。

 同大学とデンカグループの連携は、50余年前の合成ゴムの物性測定に関する研究に遡ることができ、その後も長年にわたり、高分子やセラミックスなどの先端材料、検査薬技術を活用した新規バイオマーカー、鉱山の安全な採掘法など多岐にわたる分野について共同研究を進め、実績を上げてきた経緯がある。

 今後は、包括的な共同研究を中心に次世代技術開発を加速するとともに、さらに密接な協力関係を構築・活用することで、地域社会や国際社会の発展に貢献していく。

 

デンカ 人事⑥(4月1日)

2020年4月1日

[デンカ・人事⑥](4月1日)【五泉事業所】▽総務部総務課長波多智生▽同部同課長高橋稔▽同部システム課長林亨▽業務部業務課長小川経文▽流通戦略部物流センター長五十嵐寿男▽技術部課長辻強志▽同部担当課長江田幸雄▽設備部設備課長廣田浩規▽環境保安部環境保安課長田口孝志▽研究開発本部ワクチン開発部主席樋口史憲▽同本部同部ワクチン研究課長三股亮大郎▽同本部同部ワクチン開発課長猪俣正広▽同本部試薬開発部BV開発課長小澤賢介▽同本部同部POCT開発課長加藤大介▽同本部同部同課主席宮澤恭▽同本部同部同CCR開発課長平尾裕子▽同本部同部同課主席町田麻子▽同本部同部IR開発課長高橋崇道▽同本部研究管理部特許情報室長野村尚弘▽同本部同部分析解析室長岡田裕正▽新潟工場ワクチン部製造一課長佐久美準▽同工場同部製造二課長酒井浩幸▽同工場同部同課担当課長高林哲也▽同工場同部製造三課長渡辺徹也▽同工場同部技術課長保澤崇夫▽同工場GMP管理部GMP管理課長広瀬敬伯▽同工場ワクチン品質管理部試験分析課長金子洋平▽同工場同部同課課長代理斉藤貴雄▽鏡田工場生物ウイルス試薬部生物試薬課長轡田祐弘▽同工場同部ウイルス試薬一課長羽賀清人▽同工場同部ウイルス試薬二課長斎藤剛彦▽同工場同部蛋白技術課長三浦州平▽同工場同部試薬包装センター長斉藤博志▽同工場POCT製造部POCT製造課長白井靖夫▽同工場同部POCT包装課長宮本良弘▽同工場臨床試薬部臨床試薬管理課長水野和重▽同工場同部臨床試薬製造課長江村大▽同工場同部同課担当課長高野宏美▽同工場同部臨床試薬技術課長皆川康紀▽同工場同部同課担当課長松本京子▽同立山卓▽同工場化学発光試薬部化学発光試薬製造課長兼化学発光試薬開発課長大野建一▽同工場試薬品質保証部プロダクトQA課長寺島祥子▽同工場同部生産管理課長近藤栄偉▽同工場試薬品質管理部BV品質管理課長古島広宣▽同工場同部CI品質管理課長蒲澤匠。

デンカ 人事⑤(4月1日)

2020年3月31日

[デンカ・人事⑤](4月1日)【ライフイノベーション部門】▽ワクチン・診断薬事業本部試薬学術部学術推進課担当課長上杉正樹▽同事業本部同部テクニカルサービス課長三吉恭平▽同事業本部同部同課担当課長風間保浩▽同杉山学▽同事業本部海外試薬事業部アジア営業部アジア販売課長兼CL販売課担当課長宮崎圭介▽同事業本部同事業部欧米営業部課長飯岡亨子▽同事業本部東京メディカル支店営業第一課長鈴木貴▽同事業本部同支店営業第二課長丹保守▽同事業本部同支店同課担当課長和田守弘▽同事業本部関越メディカル支店営業第一課長沼田暁▽同事業本部同支店同課担当課長橋本宏▽同丸山智史▽同事業本部同支店営業第二課担当課長中原徹▽同事業本部大阪メディカル支店課長七島健人▽同事業本部同支店担当課長浅川鉄弘▽同竹内紀彦▽同事業本部札幌メディカル営業所長高橋真志▽同事業本部仙台メディカル営業所長林直篤▽同事業本部名古屋メディカル営業所長山下浩之▽同事業本部同営業所課長酒井仁士▽同事業本部広島メディカル営業所長兼房宏和▽同事業本部同営業所課長荒山耕平▽同事業本部福岡メディカル営業所長横田幸一▽同事業本部同営業所課長松本正彦▽同事業本部同営業所担当課長堤秀成▽信頼性保証本部課長竹村大輔▽同本部信頼性保証部医療機器安全管理課長枝裕子▽同本部薬事安全管理部国内薬事課長松澤雄▽同本部同部同課担当課長矢部真由美▽同本部同部海外薬事課担当課長李紅▽同本部同部安全管理課長兼信頼性保証部医療機器安全管理課担当課長斉藤美千恵▽事業推進部課長爲口よしみ▽同部課長兼PMI推進部課長岩井弘次。