新日本理化 フタル酸系可塑剤など値上げ、原料高騰で

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2021年3月12日

 新日本理化は11日、フタル酸系可塑剤とエポキシ系可塑剤について、今月22日納入分から値上げすると発表した。改定幅は、フタル酸系可塑剤全般が「37円/kg以上」、エポキシ系可塑剤全般が「28円/kg以上」。

 同社は、原油・ナフサ高に起因する可塑剤原料の高騰を受け、先月15日納入分から「15円/kg」のフタル酸系可塑剤の価格改定を発表した。しかし、その後も原油市況は大幅に上昇を続け、コロナ不況から日本を除く世界市場の急激な回復もあり、原料アルコールはひっ迫。可塑剤の主原料の安定調達が困難を極めており、4月以降、状況次第ではさらなる値上げや販売制限をせざるを得ない可能性も高まってきた。同様にエポキシ系可塑剤についても、原料高の影響を受けている。

 これらのコスト上昇分は自助努力のみで吸収できる範囲を大幅に超えていることから、同社は安定供給の継続のため、追加値上げの実施を決定した。

フタル酸系可塑剤 2020年国内出荷18万1400t

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2021年2月19日

 可塑剤工業会がこのほど発表した需給実績によると、2020年(1-12月期)のフタル酸系可塑剤の国内出荷は前年比10%減の18万1400tとなり、3年連続で前年実績を下回ったほか、6年ぶりの20万t割れとなった。

 一方、財務省貿易統計によると、昨年のフタル酸系可塑剤の輸入量は、同3%減の3万5900t。国内出荷と合わせた内需は、前年から約2万t減少し、同9%減の21万7000t程度と見られる。

 また、塩ビ工業・環境協会(VEC)発表の塩ビ樹脂の製品別生産出荷実績によると、軟質用途向けでは、食品用フィルムシートは前年並みで推移したものの、他の製品向けは軒並みマイナスとなり、出荷量の多い一般用フィルムシート、壁紙、電線用も10%前後減少した。

 近年のフタル酸系可塑剤の内需は24万~25万tで推移している。2017年をピークにやや減少傾向にあるが、2020年はそのトレンドに加え、コロナ禍で経済活動が低調だったことから内需は大きく落ち込んだ。

 国内出荷を品目別に見ると、DOPは9%減の8万7300t、DBPは8%減の630t、DIDPは36%減の1800t、DINPは11%減の8万2200t、その他は9%増の9500tと、主力のDOPとDINPをはじめ、その他以外は振るわなかった。

 なお、昨年のフタル酸系可塑剤の生産は、前年比15%減の18万400t、12月末在庫は前月比12%増の1万9000tだった。また、昨年のアジピン酸系可塑剤については、国内出荷は前年比2%減の1万6100tと3年連続で減少した。ただ、食品用フィルムシート向けの塩ビが前年並みで推移したこともあり、減少幅は小幅にとどまっている。生産は2年ぶりにプラスに転じ同微増の1万5700t。12月末在庫は前月比3%減の5900tだった。

 

ジェイ・プラス フタル酸系可塑剤を値上げ、来月から実施

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2021年1月26日

 ジェイ・プラスは25日、フタル酸系可塑剤(DOP、DINP、その他フタレート)を来月10日以降の納入分から、「11円/kg以上」値上げすると発表した。

 原油・ナフサ価格が騰勢を強めており、今年1Q(1-3月期)の国産ナフサ基準価格は3万8000円/klを超え、2Q(4-6月期)にはさらに上昇が見込まれている。また、原料コストに加え、物流費や設備維持費などの上昇も収益を圧迫しており、これらを自助努力で吸収することが困難な状況となっている。こうした事業環境下、今後も安定供給を継続していくために、今回の価格改定を実施せざるを得ないと判断した。

フタル酸系可塑剤 11月の国内出荷は再びマイナスに

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2021年1月18日

 可塑剤工業会がこのほど発表した需給実績によると、11月のフタル酸系可塑剤の国内出荷は、前年同月比4.4%減の1万7400tとなり、13カ月ぶりに前年実績を上回った先月から一転し、再びマイナスとなった。

 品目別では、DOPは

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フタル酸系可塑剤 10月の国内出荷は13カ月ぶりにプラス

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2020年12月8日

 可塑剤工業会がこのほど発表した需給実績によると、10月のの国内出荷は、前年同月比2.1%増の1万8900tとなり、13カ月ぶりにプラスに転じた。

 品目別では、DOPは

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フタル酸系可塑剤 1-9月期の国内出荷は14%減少

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2020年11月6日

 可塑剤工業会がこのほど発表した需給実績によると、2020年3Q(1-9月期)のフタル酸系可塑剤の国内出荷は、前年同期比13.7%減の12万8600tだった。

 品目別に見ると、DOPは

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フタル酸系可塑剤 8月の国内出荷は11カ月連続で減少

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2020年10月9日

 可塑剤工業会がこのほど発表した需給実績によると、8月のフタル酸系可塑剤の国内出荷は、前年同月比6.8%減の1万2300tとなり、11カ月連続で減少した。

 品目別では、DOPは同5.9%減の5800t、DBPは同15.9%減の37t、DIDPは同39.3%減の108t、DINPは同7.3%減の5700t、その他は同微減の705tだった。

 一方、財務省貿易統計によると、8月のフタル酸系可塑剤の輸入量は、同25.3%減の2800tと2カ月連続で前年実績を下回った。国内出荷と合算した内需は同10.8%減の1万5100t程度となり、前月に続き2桁減となった。

 塩ビ工業・環境協会(VEC)が発表した、塩ビ樹脂の製品別生産出荷実績を見ると、8月の軟質向けは軒並み2桁減で推移。フィルムシートをはじめ、壁紙、レザー、電線など可塑剤の需要業界が振るわなかったことから、可塑剤の内需も伸び悩む結果となったようだ。フタル酸系可塑剤全体の輸入品平均単価は、

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フタル酸系可塑剤 7月の国内出荷は10カ月連続で減少

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2020年9月11日

 可塑剤工業会がこのほど発表した需給実績によると、7月のフタル酸系可塑剤の国内出荷は、前年同月比12.1%減の1万5100tとなり、10カ月連続で減少した。

 品目別では、DOPは

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フタル酸系可塑剤 2020年上期の国内出荷は10万t割れ

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2020年9月2日

 可塑剤工業会がこのほど発表した需給実績によると、2020年上期(1-6月期)のフタル酸系可塑剤の国内出荷は、前年同期比16.5%減の8万5100tとなり、10万tを大きく割り込んだ。

 品目別に見ると、DOPは

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フタル酸系可塑剤 5月の国内出荷は8カ月連続で減少

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2020年7月1日

 可塑剤工業会がこのほど発表した需給実績によると、5月のフタル酸系可塑剤の国内出荷は、前年同月比36.0%減の1万700tとなり、8カ月連続でマイナスとなった。

 品目別では、DOPは

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