三菱エンジニアリングプラスチックス ポリブチレンテレフタレート樹脂を値上げ、15日出荷分から

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2021年1月8日

 三菱エンジニアリングプラスチックスは7日、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT樹脂)「ノバデュラン」を今月15日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、国内が「50円/kg」、海外が「0.5ドル/kg」となっている。

 昨今、主原料の1,4-ブタンジオールの高騰を背景に、PBT樹脂の原料価格が上昇している。また、副原料価格や物流諸経費についても上昇している状況。こうした厳しい環境下、同社は徹底したコスト削減に努めてきたが、これらのコスト増加は自助の合理化努力で吸収できる範囲を超えているため、今回の価格改定の実施を決定した。

三菱エンジニアリングプラスチックス PC樹脂を値上げ、国内は70円/kg以上

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2020年12月10日

 三菱エンジニアリングプラスチックスは9日、ポリカーボネート(PC)樹脂「ユーピロン」「ノバレックス」「ザンター」を今月15日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、国内が「70円/kg以上」、海外が「同0.7USドル以上」となっている。

 昨今、主原料のビスフェノールAの高騰を背景に、PC樹脂の原料価格が上昇していることに加え、副原料の価格や物流諸経費についても上昇している状況。こうした中、同社は、徹底したコスト削減に努めてきたが、社内の合理化努力で吸収できる範囲を超えており、今回の価格改定の実施が必要だと判断した。

東ソー ハイブリッドリサイクル技術、NEDO事業に

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2020年9月10日

 東ソーは9日、東北大学、産業技術総合研究所(産総研)、宇部興産、恵和興業、東西化学産業、凸版印刷、三菱エンジニアリングプラスチックスと共同で提案した、「多層プラスチックフィルムの液相ハイブリッドリサイクル技術の開発」が、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託事業に採択されたと発表した。

 同事業は、「NEDO先導研究プログラム/エネルギー・環境新技術先導研究プログラム」で進める「廃プラスチックを効率的に化学品原料として活用するためのケミカルリサイクル技術の開発」に公募したもの。なお、同事業の委託期間は今年6月から来年3月までとなっている。

 採択された技術は、包装・容器に多く使用されている多層プラスチックを高温高圧水中で処理することで、特定のプラスチック成分のみを原料にまで分解し、得られた原料と単離されたプラスチックの双方を再利用する。食品などで汚染されたプラスチックごみをそのまま処理できる可能性があり、一般ごみのリサイクル率向上に寄与することが期待される。

 今回の委託事業では、産官学で連携してプラスチックの分解条件の探索と連続処理プロセスの開発を進めることでプロセスの高効率化を図るとともに、社会実装を見据え、対象となる廃棄物の調査と処理プロセス適用時のLCA(ライフサイクルアセスメント)評価を行っていく。

三菱エンジニアリングプラスチックス 人事(6月1日)

2020年5月15日

[三菱エンジニアリングプラスチックス・人事](6月1日)▽退任(取締役常務執行役員企画管理本部長)大井克之▽同同役員、第1事業本部副本部長斉藤実▽同役員企画管理本部長千代和宏(6月29日)▽退任(代表取締役副社長)、三菱ケミカル顧問寺島明彦▽代表取締役副社長林勝茂▽執行役員、企画管理本部グローバル内部統制推進室長村上久人▽退任(同役員)、鹿島ポリマー社長大林直人▽退任(監査役(常勤))川井道生▽監査役(常勤)河邦雄。

【ポリアセタール特集3】三菱エンジニアリングプラスチックス

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2020年2月5日

高付加価値製品を拡充、ベースレジンのさらなる向上も

 三菱エンジニアリングプラスチックスは「ユピタール」の製品名で、ポリアセタール(POM)のコンパウンド製造と販売を行っている。

 日本では、モノマーの供給先でもある親会社の三菱ガス化学(MGC)の四日市工場に年産1万5000~2万t、海外ではMGCや現地企業などとの合弁会社としてタイと中国に製造拠点を持ち、合計で年産13万t程度の供給能力を持っている。また、アジアを中心に世界9カ所に販売拠点を設けて営業活動を展開している。

 生産の3拠点は、一昨年はフル稼働だったが、米中貿易摩擦の影響による需要減により、出荷量が減少。足元では

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【ポリカーボネート特集5】三菱エンジニアリングプラスチックス

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2019年12月9日

高機能比率の向上へ、高硬度樹脂など拡販図る

 ポリカーボネート(PC)製品で国内トップメーカーの三菱エンジニアリングプラスチックス(MEP)は、「EVOLVE2021」(新中期事業計画2019~2021年)で掲げる「市況に左右されない収益力の獲得」の方針に沿って、PC事業を展開している。

 具体的には、高機能グレード比率の向上と、将来テーマの育成と収益化を図る。高機能グレード比率の向上では、高硬度樹脂「ユーピロン」Kシリーズや熱伝導性PC、高意匠性材料などの拡販に注力する。

 表面硬度に特徴がある高硬度樹脂「ユーピロン」Kシリーズは、主にスイッチ類で採用されているが、

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【PBT特集3】三菱エンジニアリングプラスチックス

2019年9月6日

需要増にらみ製造設備増強、加工委託先の拡充も

 三菱エンジニアリングプラスチックスは、先進運転支援システム部品などで、自動車を中心にさらなる市場の拡大が見込めるポリブチレンテレフタレート(PBT)について、需要状況に対応して供給体制の整備を進めている。

 同社は「ノバデュラン」のブランド名でPBT事業を展開している。非強化やGF(ガラス繊維)強化、難燃などの各標準グレードのほかに、低反りタイプや耐加水分解性タイプ、耐ヒートショック性タイプなど種々のグレードを持ち、用途に応じて最適なグレードを提供している。

 販売量が多いのは非強化の標準グレード「5010R」シリーズで、主に

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【PPE特集3】三菱エンジニアリングプラスチックス

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2019年6月14日

 自動車用途に注力、カスタマイズした製品を提供

 三菱エンジニアリングプラスチックス(MEP)は、親会社の三菱ガス化学と旭化成プラスチックスシンガポールの合弁による、ポリキシレノールシンガポールで製造するポリフェニレンエーテル(PPE)の供給を受け、国内や東南アジアで変性PPE(コンパウンド)にして顧客に供給している。

 ポリキシレノールシンガポールの生産量は年産3万9000t。このうち、出資比率に応じた約1万2000tがMEP向けとなる。ブランドは「ユピエース」と「レマロイ」の2種類があり、「ユピエース」は主にPPEとポリスチレン(PS)を主成分とした非晶性の変性PPE、「レマロイ」はPPEを島に、ポリアミド(PA)などの結晶性樹脂を海に配した海島構造を持つ変性PPEが中心だ。

 変性PPEは中国政府が電気自動車と太陽光発電(PV)の導入拡大に向けた政策を実施したことで、需給がタイトになった。同社第3事業本部の星野哲也企画部長によると「特にPVのジャンクションボックスはUL規格に

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【ポリアセタール特集4】三菱エンジニアリングプラスチックス

2019年3月26日

 独自のプロセスで製造、コスト抑制し安定収益を確保

 三菱エンジニアリングプラスチックスは「ユピタール」の製品名で、ポリアセタール(POM)事業を展開している。

 同社のPOM事業の特徴は、親会社の三菱ガス化学(MGC)が独自技術で開発した当時では全く新しいプロセスにより、プラントおよび生産コストを抑制し、高品質のPOMを市場に展開したこと。グローバル展開も早期に進めることにより、安定して収益を確保している。

 MGCのグループ会社であるKEPはセラニーズとの合弁であり、グローバルでネームバリューがあることも、世界でビジネスを展開する上で相互にメリットとなっている。

 第3事業本部の森本馨企画部長によると、POMは耐熱性が高い割に高温成形では熱分解し臭気を発生しやすい。この課題に対して、最適な安定剤組成と末端基を安定な構造とし熱分解を抑制するMGC独自の技術を投入し、これが後発メーカーに対するアドバンテージとなっている。

 製品開発では、高付加価値グレードの拡充と、ベースレジンの

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