三菱ガス化学 新潟研究所N‐SEQ棟竣工で活動強化

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2020年8月26日

 三菱ガス化学はこのほど、新潟研究所(新潟県新潟市)の新棟が竣工したと発表した。N‐SEQ棟と命名され、新潟研究所員と同市にある新潟工場の研究技術・品質保証部門が入居する。N‐SEQは新潟(N)、サイエンス(S)、エンジニアリング(E)、品質(Q)を表したもの。

 同新棟への分析機器移設などとあわせて、さらなるコミュニケーションの円滑化、研究開発活動のスピードアップや工場‐研究所間の連携強化を図る。

 同社は研究開発型企業として、今後も自社開発技術をベースに、「社会と分かち合える価値の創造」に取り組んでいく考えだ。

新棟
新棟

三菱ガス化学 福島天然ガス発電所2号機、営業運転を開始

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2020年8月25日

 三菱ガス化学は24日、同社が9%出資し事業パートナーとして参画している福島ガス発電(FGP:東京都千代田区)は、福島天然ガス発電所(福島県相馬郡新地町)の2号発電設備の営業運転を開始したと発表した。

発電所全景(右~奥はJAPEX相馬LNG基地)
発電所全景(右~奥はJAPEX相馬LNG基地)

 同発電所は、FGPならびにFGPへ出資する三菱ガス化学、石油資源開発(JAPEX)、三井物産、大阪ガス、北海道電力の5社で推進する相馬港天然ガス発電事業の基盤として2016年に建設を決定し、相馬港4号埠頭で建設工事を進めてきた。

 今年4月30日に営業運転を開始した1号発電設備と合わせ、出力合計118万kW(59万kW×2基)となる同発電所は、化石燃料のなかで最も温室効果ガス(GHG)や大気汚染の原因物質の排出が少ない、LNGを気化したガスを発電燃料に使用している。

 また、発電設備には発電効率の高いガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)方式を採用し、すでに実績のある機種に最新の要素技術を加えることで、現時点で世界最高クラスとなる約61%の発電効率を実現している。

 なお、隣接するJAPEX相馬LNG基地敷地内へ建設を進めていた、23万Kl級地上式の2号LNGタンクの建設とLNG気化設備の増強工事についても完工し、2号機の営業運転開始と同時に全面操業を開始した。

 三菱ガス化学を含む事業パートナー5社およびFGPは、同発電所を安全最優先かつ安定的に運転することを通じ、電力全面自由化やGHG排出量削減などの市場環境の変化に対応できる低廉で環境負荷の小さい電力の安定供給などへ、中長期的に貢献していく。

 

グラノプト グローバルニッチトップ企業100選に選定

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2020年7月17日

 三菱ガス化学はこのほど、持分法適用会社のグラノプト(秋田県能代市)が経済産業省の「グローバルニッチトップ企業100選」(素材・化学部門)に選定されたと発表した。グラノプトがもつ世界シェアと利益の両立、技術の独自性と自立性、サプライチェーンの重要性などが評価された。

 同社が製造・販売するファラデーローテータは、Bi置換希土類鉄ガーネットの厚さ100~500㎛の単結晶膜で、磁界によって光の偏光方向を回転させるもの。5G基地局やデータセンター向けの光アイソレータや光サーキュレータなどに不可欠な材料である。

 今後も、「小さくても世界№1のエクセレントカンパニー」のスローガンの下、優れた品質の製品を提供し、光通信分野の発展へ貢献していく。

 

三菱ガス化学 次世代低損失BTレジン積層板材料が受賞

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2020年7月9日

 三菱ガス化学の次世代低損失BT(ビスマレイミド・トリアジン)レジン積層板材料「CCL‐HL972LFG/GHPL‐970LFG」と「CRS‐791」はこのほど、「第16回JPCA賞」を受賞した。

 同賞は、日本電子回路工業会(JPCA)が主催・運営する2020年JPCAショー/マイクロエレクトロニクスショー/有機デバイス総合展などでの新製品・新技術促進による活力向上と総合的技術の進歩発展を目的とし、全出展企業がエントリーした製品・技術から選出される。学術界、電子回路業界、専門誌編集者など有識者から成る選考委員会で、「独創性」「産業界での発展性・将来性」「信頼性」「時世の適合性」を基準に選考される。

 同社独自のBT樹脂技術による高耐熱性積層材料は、半導体パッケージ用途などで使われている。この高周波用途向け「HL972LF(LD)」の次世代材料として、低損失性を進化させた「HL972LFG/LFG(LD)」と電子部品の低背化を実現する低誘電率ビルドアップ材「CRS‐791/792FX」「GHPL‐970FT」を開発。5Gの高周波数領域での高速・低損失信号伝送に対応する、低誘電率・低誘電正接特性の高精細配線が可能な材料を、樹脂改良技術で達成したことが評価された。

 同社は今後も新しい技術を追求し、BT積層材料で市場の要求に速やかに応えることで、高度情報通信社会の発展に貢献していく考えだ。

 

三菱ガス化学など 福島天然ガス発電所の営業運転を開始

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2020年5月27日

 三菱ガス化学はこのほど、同社が9%出資し事業パートナーとして参画している福島ガス発電(FGP)が、相馬港4号埠頭(福島県相馬郡)で建設を進めていた福島天然ガス発電所1号発電設備(1号機)について、先月30日に営業運転を開始したと発表した。

1号機外観 (現地写真:2020年4月現在)
1号機外観 (現地写真:2020年4月現在)

 2016年に、FGPとFGPへ出資する事業パートナー5社(三菱ガス化学、石油資源開発〈JAPEX〉、三井物産、大阪ガス、北海道電力)は、トーリング方式による相馬港天然ガス発電事業の推進と、その事業基盤となるLNG発電所(出力59万㎾×2基)の建設を決定。1号機が昨年12月から発電を開始し、電気事業法で定められた使用前自主検査にすべて合格したことから、先月30日からの営業運転に至った。

 トーリング方式とは、パートナー各社が各々調達した燃料を、FGPが電気に変えて相当量の電力を各社に返し、各社が独自に販売する、電力自由化に即した方式。同発電所は、低廉で環境負荷の小さい電力の安定供給を目指している。

 燃料には化石燃料の中で最も温室効果ガス(GHG)や大気汚染の原因物質(SOx、NOxなど)の排出が少ないLNGを気化したガスを使用し、発電効率の高いガスタービン・コンバインドサイクル方式(燃焼ガスタービンと排熱蒸気タービンを併用)を採用した。さらに、最新の要素技術を加えることにより、現時点で世界最高クラスとなる約61%の発電効率を実現している。

 なお、2号機は今夏の営業運転開始を目指し、現在は試運転中。また、2期工事となる、隣接するJAPEX相馬LNG基地敷地内への23万kl級地上式LNGタンクは今夏に操業を開始する予定で、LNG気化設備増設分は先月に操業を開始した。これら設備の操業開始後の運用を含めた管理、事業パートナー5社が持ち込むLNGの貯蔵と気化、気化したガスの同発電所への送出などの業務は、FGPからJAPEXに委託している。

 同社を含む事業パートナー5社とFGPは、電力全面自由化やGHG排出量削減などの市場環境の変化を踏まえた、低廉で環境負荷の小さい電力の安定供給を目指し、引き続き同事業を推進する考えだ。

三菱ガス化学の3月期 海外メタノール持分法利益が大幅減

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2020年5月15日

 三菱ガス化学は14日、電話会議による2020年3月期の決算会見を開催した。藤井政志社長は「光学樹脂ポリマーや、BTなど電子材料の販売数量は増加したが、ポリカーボネートや高純度イソフタル酸、メタノールなどの市況が下落し減収減益となった。海外メタノール生産会社の利益が大幅に減少し、経常利益以降は減益幅が拡大した」と総括した。

 売上高は前年度比6%減の6133億円、営業利益は17%減の342億円、経常利益55%減の311億円、純利益62%減の211億円だった。なおメタノール事業では、サウジアラビア合弁事業に掛かる一過性費用として78億円を計上している。

 今年度の通期業績予想については、売上高5%減の5800億円、営業利益21%減の270億円、経常利益16%減の260億円、純利益20%減の170億円を見込む。

 藤井社長は「新型コロナウイルスの影響として

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