中国が電力不足で供給減少、需給が一段とひっ迫
塩ビ樹脂(PVC)の11月分のアジア輸出価格は、インド向けが前月比170ドル高の2050ドル/t、中国その他向けは同250ドル高の1640ドル/tで決着した。台湾大手メーカーも、インド向け同250ドル高の1860ドル/t(ボリュームディスカウントなし)、中国向け同250ドル高の1640ドル/t(同なし)で決着している。両地域とも、大幅高となった前月からさらに上昇しており、過去最高レベルとなっている。
その要因として、
2021年11月5日
2021年10月27日
2021年10月7日
2021年9月17日
2021年9月1日
4カ月ぶりに反転、コンテナ不足で玉確保の動き
塩ビ樹脂(PVC)の9月分のアジア輸出価格は、インド向けが前月比140~150ドル高のCFR1590~1600ドル/t、中国・その他向けは同60ドル高の1270ドル/tで決着した。台湾大手メーカーは、インド向け同80ドル高の1410ドル/t(ボリュームディスカウントなし)、中国向け同60ドル高の1270ドル/t(同なし)で決着している。両地域ともこれまでと様相が一変し、4カ月ぶりに大きく反転する結果となった。
PVCのアジア市場は、海外大手メーカーのトラブル解消により需給タイトが緩むとの見方が強まったことで、
2021年7月30日
塩ビ工業・環境協会(VEC)がこのほど発表した需給実績によると、6月の塩ビ樹脂(PVC)の国内出荷は前年同月比18.3%増の9万1300tと3カ月ぶりに9万t台を回復した。硬質用は同13.1%増の4万8200t、軟質用は同23.5%増の2万1200t、電線・その他は同26.1%増の2万1900tといずれもプラスを継続。国内出荷は4カ月連続の前年越えと堅調に推移する中、コロナ禍前の2019年6月との比較でも、硬質用は1.5%増、軟質用は1.9%増、電線・その他は5.3%増とすべての用途で前々年実績を上回っている。
宮島正紀理事(信越化学工業常務執行役員)は7月の定例記者会見で、国内需要について
2021年7月29日
コロナ規制の緩和で需要改善、市場に底打ち感も
塩ビ樹脂(PVC)の8月分のアジア輸出価格は、インド向けが前月並みのCFR1450ドル/t、中国・その他向けは前月比30ドル安の1210ドル/tで決着した。台湾大手メーカーは、インド向け同60ドル安の1330ドル/t(ボリュームディスカウントなし)、中国向け同30ドル安の1210ドル/t(同なし)で決着している。
PVCは、設備トラブルや米国寒波による出荷停止などにより、春先まで需給がひっ迫し市況が高騰していたが、トラブル解消に伴い需給バランスが緩和したことで、6月以降は大幅な調整局面となっている。ただ、市況が軟化したことで
2021年6月30日
モンスーンやコロナ影響で需要減、輸入品も増加
塩ビ樹脂(PVC)の7月分のアジア輸出価格は、インド向けが前月比130~150ドル安のCFR1450ドル/t、中国・その他向けは同100ドル安の1240ドル/tで決着した。台湾大手メーカーも、インド向け “塩ビ樹脂 7月のインド向け輸出、一段安の決着に” の続きを読む
2021年6月21日
塩ビ工業・環境協会(VEC)がこのほど発表した需給実績によると、5月の塩ビ樹脂(PVC)の国内出荷は前年同月比15.2%増の7万5700tと3カ月連続で伸長した。硬質用は2カ月ぶりに前年を上回り同10.2%増の3万9800t、軟質用は同14.4%増の1万7700t、電線・その他は同28.7%増の1万8200tといずれもプラスで推移した。ただ、前年の5月はコロナ禍により、国内出荷が7万tを割り込み大きく減少したことから、前年同月比では各項目が2桁増となったものの、前月との比較では硬質用を除きマイナスとなった。
5月の動きを国内製品別生産出荷実績で見ると、
2021年5月31日