プラ工連 11月の生産は弱含み、原材料輸出のみ増加

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2020年1月24日

 日本プラスチック工業連盟がこのほど発表したプラスチック原材料・製品の生産・輸出入状況によると、確報となる10月のプラスチック原材料生産は、前年同月比1%減の88万tと4カ月連続で減少した。11月の速報でも前年を下回っており、マイナス基調が続いている。

 11月の主要品目では、ポリスチレン(AS樹脂、ABS樹脂を含む)が

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《化学団体年頭所感》 日本プラスチック工業連盟 姥貝卓美会長

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2020年1月15日

 海洋プラスチックや地球温暖化などの問題を背景に、「脱プラスチック」や「減プラスチック」という言葉が飛び交い、ワンウェイ用途をはじめとするプラスチック製品の使用抑制や、代替素材への切り替えを呼びかける声が上がり始めている。

 こうした動きの中、当連盟も委員として議論に参加した、国のプラスチック資源循環戦略小委員会が策定した「プラスチック資源循環戦略」が、昨年5月31日に経済産業省や環境省などの九省庁の連名で公表された。

 当連盟では国の戦略とは別に、当連盟の4カ年計画(2017~2020年度)に基づき、連盟としてのプラスチック資源循環戦略の策定に向けた議論を2018年から開始し、昨年5月22日の定時総会での戦略案の審議を経て、正式に当連盟の戦略として公表した。この戦略の策定に際しては、多くの会員の皆様に議論に参加していただいた。本年は、この戦力に基づいた具体的なプロジェクトを推進していく。

 また、「海洋プラスチック問題の解決に向けた宣言活動」では、昨年から参加企業・団体による具体的な取り組み事例の募集を開始した。本年も引き続き参加者の拡大を図り、具体的な取り組み事例の募集と共有を進めていく。

 昨年は、中国との協力関係にも新しい動きがあった。当連盟と中国プラスチック加工工業協会(CPPIA)は2005年に交流協定を締結しているが、昨年10月にはこの交流協定を結び直し、定期的な交流をスタートさせた。

 また、当連盟とCPPIA、中国石油・化学工業連合会(CPCIF)は、2018年11月に日中省エネルギー・環境総合フォーラムの枠組みの中で海洋プラスチック問題に係る協力覚書に署名しているが、この覚書に基づき、昨年10月には北京にて両団体との交流と情報交換を実施した。今後も、定期的な交流を継続していく。

 当連盟の業務の柱の1つであるプラスチック関係の国際標準化については、昨年度は予算額としては過去最高の規模となる11件(継続課題4件、新規課題7件)の事業を受託し、当連盟への期待と責任の大きさを感じている。

 今年度も引き続き大規模な受託を計画しているほか、ISOの「液体輸送用プラスチック管、継手およびバルブ」(TC138)の規格に関する国際会議、「プラスチックの機械的性質、物理・化学的性質等」(TC61)の規格に関する国際会議に委員を派遣するなど、わが国企業の新規市場展開を支援するため積極的に活動していく。

プラ工連 10月の原材料・製品生産はマイナス基調が継続

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2019年12月11日

 日本プラスチック工業連盟はこのほど、定例会見を開き、原材料・製品の生産・輸出入状況などの報告を行った。

 確報となる9月のプラスチック原材料生産は、前年同月比3%減の85万3000tと3カ月連続で減少した。10月の速報では前年並みとなっているものの、今年はこれまで、前年を大きく上回ったのは6月の同6%増のみで、他の月はマイナスもしくは前年並みで推移しており、マイナス基調が続いている。

 10月の主要品目は、ポリスチレン(AS樹脂、ABS樹脂を含む)が

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プラ工連 9月実績の原材料・製品生産は減少、輸入が増加

2019年11月28日

 日本プラスチック工業連盟はこのほど、定例会見を開き、原材料・製品の生産・輸出入状況などの報告を行った。確報となる8月のプラスチック原材料生産は、前年同月比1%減の91万7000tと2カ月連続で減少した。9月の速報でも1%減で推移しており、マイナス基調が続いている。

 9月は主な品目では

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【バイオプラ特集・インタビュー】日本プラスチック工業連盟

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2019年11月8日

専務理事  岸村小太郎氏

バイオプラ・再生材、用途開発で消費者へ利用促進

━現在のプラスチックを取り巻く状況をどう捉えていますか

 岸村 海洋プラスチックごみ問題を発端に、脱プラスチックを巡る動きなども活発化している。確かにプラスチック業界に逆風が吹いているが、逆にいいチャンスではないか。例えば、来年7月から義務化されるレジ袋の有料化だ。プラスチックは安い、レジ袋はタダ、安いから大量に使って大量に捨てるといった消費者の意識が、少し変わっていくのではと期待している。

岸村専務理事
岸村専務理事

 国のプラスチック資源循環戦略の中でも、有料化により「価値づけ」することで消費者のライフスタイル変革を促す、とあるように、レジ袋の価値づけを契機に、ほかのプラスチック製品にもいい影響が及ぶのではないだろうか。

 欧米などでは一定の消費者が、少々高くても環境にいいものを選ぶという感覚がある。われわれ業界が率先して、再生材を使用したもの、リサイクルしやすい製品といった環境にいいものを提供していけば、この製品は割高にはなるが環境にやさしいものを購入しようと、消費者マインドが変わってくるかもしれない。

 それがバイオマスプラなのか、生分解性プラなのかは別として、樹脂生産量の減少は考えられるものの、現行品より高い価格で買ってもらえればビジネスとしてうまく回るし、石油資源の使用量も減らせる。そういうきっかけになるのではないかと思っている。

━これまで環境対応などに、どう取り組んできましたか。

 岸村 当連盟は以前から、樹脂ペレット漏出防止対策や、リデュース・リサイクル検討委員会を設け、容器包装リサイクル法への対応を中心にした活動を行ってきた。その中で、ここ数年の環境・プラスチック問題を受け、もう少し幅広く、本当にあるべき環境対策やリサイクルについて検討をする場を作りたいとの思いから、今回のプラスチック資源循環戦略の策定となった。

━プラ工連版「プラスチック資源循環戦略」について。

 岸村 当連盟としては、行政や国内外の

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プラ工連 8月の原材料生産は横ばい、輸出は堅調

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2019年10月9日

 日本プラスチック工業連盟はこのほど定例会見を開き、原材料・製品の生産・輸出入状況などの報告を行った。確報となる7月のプラスチック原材料生産は、前年同月比微減の86万9000tと2カ月ぶりのマイナスとなったが、8月の速報では微増で推移し、プラスに転じている。

 8月の原材料生産は、主な品目ではポリエチレンが

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プラ工連 7月は原材料生産が横ばい、輸出は堅調

2019年9月11日

 日本プラスチック工業連盟はこのほど、定例会見を開き、原材料・製品の生産・輸出入状況などの報告を行った。

 確報となる6月のプラスチック原材料生産は、前年同月比6%増の77万4000tと3カ月ぶりにプラスに転じ、7月の速報でも前年並みで推移している。7月の原材料生産は、主な品目ではポリエチレンが

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プラ工連 6月は原材料生産が回復、輸出もプラスに

2019年8月22日

 日本プラスチック工業連盟はこのほど、定例会見を開き、原材料・製品の生産・輸出入状況などの報告を行った。確報となる5月のプラスチック原材料生産は、前年同月比3%減の82万4000tと2カ月連続のマイナスとなったが、6月の速報では同9%増と大幅に回復している。

 6月の主要原材料生産は、ポリスチレン(AS樹脂、ABS樹脂を含む)は

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プラ工連 5月の実績は原材料・製品の生産・輸出入ともに減

2019年7月10日

 日本プラスチック工業連盟はこのほど、定例会見を開き、原材料・製品の生産・輸出入状況などの報告を行った。

 確報となる4月のプラスチック原材料生産状況は、前年同月比3%減の85万9000tとマイナスに転じ、5月の速報でも同1%減となっている。5月の主要製品は、ポリプロピレンが回復したものの、ポリエチレンとポリスチレン(AS樹脂、ABS樹脂を含む)は前月に続き前年割れ、塩化ビニル樹脂は前月の2桁増から一転してマイナスとなったことで、全体として前年水準を下回った。

 また、4月のプラスチック製品生産状況は、同微減の49万1000tと2カ月連続でマイナスとなり、5月の速報でも前年割れで推移している。5月は主要製品の機械器具部品と容器(中空成形)は前年を上回ったものの、主力のフィルム・シートが振るわず、パイプや日用品・雑貨なども軒並みマイナスとなった。

 一方、確報となる5月のプラスチック原材料輸出は、4カ月ぶりに減少した。熱硬化性樹脂の数量は

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プラ工連 4月実績は原材料・製品生産が減少、製品輸入は増加

2019年6月12日

 日本プラスチック工業連盟はこのほど、定例会見を開き、原材料・製品の生産・輸出入状況などの報告を行った。

 確報となる3月のプラスチック原材料生産状況は、前年同月比微増の89万4000tと2カ月ぶりにプラスだったが、4月の速報では2%減と、再び前年を下回る見込み。

 4月は主力のポリエチレンとポリプロピレン、ポリスチレン(AS樹脂、ABS樹脂を含む)が前年割れ、塩化ビニル樹脂は2桁増となっている。

 また、3月のプラスチック製品生産状況は、同2%減の49万6000tと6カ月ぶりにマイナスとなったが、4月の速報でも前年割れで推移する見込み。4月は機械器具部品やパイプ、容器(中空成形)などは前年を上回ったものの、主力のフィルム・シートが振るわなかった。

 一方、確報となる4月のプラスチック原材料輸出は、3カ月連続で

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