日本プラスチック工業連盟がこのほど発表したプラスチック原材料・製品の生産・輸出入状況によると、確報となる10月のプラスチック原材料生産は、前年同月比1%減の88万tと4カ月連続で減少した。11月の速報でも前年を下回っており、マイナス基調が続いている。
11月の主要品目では、ポリスチレン(AS樹脂、ABS樹脂を含む)が
2020年1月24日
2019年12月11日
2019年11月28日
2019年11月8日
専務理事 岸村小太郎氏
バイオプラ・再生材、用途開発で消費者へ利用促進
━現在のプラスチックを取り巻く状況をどう捉えていますか。
岸村 海洋プラスチックごみ問題を発端に、脱プラスチックを巡る動きなども活発化している。確かにプラスチック業界に逆風が吹いているが、逆にいいチャンスではないか。例えば、来年7月から義務化されるレジ袋の有料化だ。プラスチックは安い、レジ袋はタダ、安いから大量に使って大量に捨てるといった消費者の意識が、少し変わっていくのではと期待している。
国のプラスチック資源循環戦略の中でも、有料化により「価値づけ」することで消費者のライフスタイル変革を促す、とあるように、レジ袋の価値づけを契機に、ほかのプラスチック製品にもいい影響が及ぶのではないだろうか。
欧米などでは一定の消費者が、少々高くても環境にいいものを選ぶという感覚がある。われわれ業界が率先して、再生材を使用したもの、リサイクルしやすい製品といった環境にいいものを提供していけば、この製品は割高にはなるが環境にやさしいものを購入しようと、消費者マインドが変わってくるかもしれない。
それがバイオマスプラなのか、生分解性プラなのかは別として、樹脂生産量の減少は考えられるものの、現行品より高い価格で買ってもらえればビジネスとしてうまく回るし、石油資源の使用量も減らせる。そういうきっかけになるのではないかと思っている。
━これまで環境対応などに、どう取り組んできましたか。
岸村 当連盟は以前から、樹脂ペレット漏出防止対策や、リデュース・リサイクル検討委員会を設け、容器包装リサイクル法への対応を中心にした活動を行ってきた。その中で、ここ数年の環境・プラスチック問題を受け、もう少し幅広く、本当にあるべき環境対策やリサイクルについて検討をする場を作りたいとの思いから、今回のプラスチック資源循環戦略の策定となった。
━プラ工連版「プラスチック資源循環戦略」について。
岸村 当連盟としては、行政や国内外の
2019年10月9日
2019年9月11日
2019年8月22日
2019年7月10日
日本プラスチック工業連盟はこのほど、定例会見を開き、原材料・製品の生産・輸出入状況などの報告を行った。
確報となる4月のプラスチック原材料生産状況は、前年同月比3%減の85万9000tとマイナスに転じ、5月の速報でも同1%減となっている。5月の主要製品は、ポリプロピレンが回復したものの、ポリエチレンとポリスチレン(AS樹脂、ABS樹脂を含む)は前月に続き前年割れ、塩化ビニル樹脂は前月の2桁増から一転してマイナスとなったことで、全体として前年水準を下回った。
また、4月のプラスチック製品生産状況は、同微減の49万1000tと2カ月連続でマイナスとなり、5月の速報でも前年割れで推移している。5月は主要製品の機械器具部品と容器(中空成形)は前年を上回ったものの、主力のフィルム・シートが振るわず、パイプや日用品・雑貨なども軒並みマイナスとなった。
一方、確報となる5月のプラスチック原材料輸出は、4カ月ぶりに減少した。熱硬化性樹脂の数量は
2019年6月12日
日本プラスチック工業連盟はこのほど、定例会見を開き、原材料・製品の生産・輸出入状況などの報告を行った。
確報となる3月のプラスチック原材料生産状況は、前年同月比微増の89万4000tと2カ月ぶりにプラスだったが、4月の速報では2%減と、再び前年を下回る見込み。
4月は主力のポリエチレンとポリプロピレン、ポリスチレン(AS樹脂、ABS樹脂を含む)が前年割れ、塩化ビニル樹脂は2桁増となっている。
また、3月のプラスチック製品生産状況は、同2%減の49万6000tと6カ月ぶりにマイナスとなったが、4月の速報でも前年割れで推移する見込み。4月は機械器具部品やパイプ、容器(中空成形)などは前年を上回ったものの、主力のフィルム・シートが振るわなかった。
一方、確報となる4月のプラスチック原材料輸出は、3カ月連続で