日本ゼオン アクリルゴム事業の子会社をタイに設立へ

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2018年8月30日

 日本ゼオンは29日、アクリルゴムの製造・販売事業を展開するため、タイに100%子会社を設立することを決定したと発表した。

 会社名は「Zeon Chemicals Asia Co.Ltd」(仮称)で、所在地はタイ国・ラヨーン県。設立時期は10月中旬を予定している。

 アクリルゴムは耐熱性、耐油性に優れた特殊ゴムの一つで、その特性を生かし、内燃機関搭載車のシールやガスケット、ホースなどの素材として使われている。

 パワートレインの電動化が進む一方、世界の内燃機関搭載車の伸びとターボ搭載車比率の高まりによって、アジア地域を中心にアクリルゴムの需要増が見込まれる。同社はアクリルゴムの需要増を着実に取り込むことで、合成ゴム事業のさらなる強化を目指す。