ランクセス 水処理システムに食品業界向け新機能を追加

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2022年4月28日

 ランクセスはこのほど、イオン交換樹脂を使用した水処理システムの設計用ソフトウェア「レバプラス」に食品業界向けの新機能を追加したことを発表した。

 この新しい機能を

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三菱ケミカル イオン交換樹脂と合成吸着剤、10月から値上げ

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2021年8月20日

 三菱ケミカルは19日、イオン交換樹脂「ダイヤイオン」「リライト」、および合成吸着剤「セパビーズ」について、10月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は現行価格に対し「平均15%」。

 同製品の製造に係る生産設備の修繕費の増加、用役費、物流費などの高騰が事業の採算を圧迫。さらに、主原料であるスチレンモノマーだけでなく、その他原料についても価格が上昇している。

 同社は、継続してコスト削減に努めてきたが、これらのコスト上昇分を自助努力のみで吸収することは困難であり、今後の安定供給体制を維持するため、値上げを実施せざるを得ないと判断した。

ランクセス 独レバクーゼンのイオン交換樹脂設備を強化

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2018年12月6日

 ドイツの特殊化学品メーカーのランクセスはこのほど、ドイツ・レバクーゼン拠点のイオン交換樹脂製造設備に数100万ユーロを投資し、プロセス技術と稼働効率の最適化を図ると発表した。同プロジェクトは、2019年上半期に完了する予定。

 イオン交換樹脂の需要は、特に電気自動車の普及によりバッテリー業界で増加、電池の製造に不可欠な金属(リチウム、ニッケル、コバルト)の抽出に用いられている。

 ランクセスの経営委員会メンバー、レニェー・ファン・ラッセル氏は、「イオン交換樹脂ビジネスでは、多くの未来型産業に大きな可能性を感じている。当社の技術を最適化することで、この可能性をより有効に活用していく。今回の投資により、ドイツの製造活動の中心としてレバクーゼン拠点の位置付けを一層強化する」との展望を示した。

 イオン交換樹脂は、液体中の様々な物質を吸収するポリマービーズ。取り除く物質によって異なる機能を備えたビーズが使用される。家電向けでは、食器洗浄機の硬水軟化装置や家庭用水ろ過装置のカートリッジなどがある。水道水から不要なカルシウム、マグネシウム塩、鉛イオン、銅イオンなどを除去し、生活用水や飲料水の品質を向上させる。

 発電所では、プロセス水や蒸気の高純度化に使用されている。設備内のスケール付着や腐食を防止し、施設の効率性を高めるほか、安全な稼働、総合的には施設の耐用年数を向上させる。また、地下水や工業廃水の有機汚染物質、水銀やカドミウムなど無機重金属の除去にも用いられている。

 ランクセスの液体高純化テクノロジーズ(LPT)ビジネスユニットは、水処理ソリューションでの世界有数のプロバイダー。イオン交換樹脂に加えて、逆浸透と限外ろ過向けの膜ろ過エレメントも提供している。イオン交換樹脂製造プラントは、レバクーゼンをはじめ、ビターフェルド(ドイツ)、ジャガディア(インド)の3拠点にある。

三菱ケミカル イオン交換樹脂の値上げと供給制限を実施

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2018年11月30日

 三菱ケミカルは29日、イオン交換樹脂「ダイヤイオン」を来年1月1日出荷分から平均20%値上げし、同製品の供給制限を実施すると発表した。

 対象製品は、ポーラス型イオン交換樹脂、キレート型イオン交換樹脂、超純水用イオン交換樹脂ほかイオン交換樹脂全般。供給制限の内容については、製品ごとに個別設定を行い、2015~2018年の顧客ごとの年間平均供給量に対する一定割合を基準とするとしている。

 昨年来、国内外でのイオン交換樹脂の需給が逼迫している。同社は安定供給に注力してきたが、一部製品については堅調な需要に供給が追い付いていない状況にある。

 こうした中、需給が逼迫している製品の供給安定性の確保、安全操業の継続、品質の維持のため、生産品目の制限と価格改定が必要と判断し、今回の実施を決定した。