帝人 「エコペット」でコラボ、アメニティバッグに採用

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2020年8月17日

 帝人はこのほど、使用済みのペットボトルをマテリアルリサイクルで再生したリサイクルポリエステル繊維「エコペット」が、富士屋ホテル(神奈川県箱根町)の宿泊者向けアメニティバッグに採用されたと発表した。全館の耐震化とリニューアル工事を終えた富士屋ホテルのグランドオープンに合わせ、7月15日から同アメニティバッグが宿泊者に提供されている。

帝人フロンティア『エコペット』と小松マテーレ『オニベジ』のコラボで生まれた環境に配慮したアメニティバッグ
帝人フロンティア「エコペット」と小松マテーレ「オニベジ」のコラボで生まれた環境に配慮したアメニティバッグ

 今回採用されたのは、上市25周年を迎える帝人フロンティアの「エコペット」の不織布を、小松マテーレがもつ国産玉ねぎの外皮色素(ケルセチン)による染色加工技術「ONIBEGIE(オニベジ)」で染色した環境配慮型素材。企業行動憲章に「環境問題に積極的に取り組む」ことを掲げる富士屋ホテルが、帝人フロンティア、小松マテーレ両社の地球環境に対する方針と、環境にやさしい同素材を高く評価し、このたびの採用となった。

 帝人フロンティアは、環境戦略「THINK ECO」に基づき、衣料から産業資材まで幅広い用途で、リサイクルをはじめとする地球環境にやさしい活動を実践。SDGs(持続可能な開発目標)の目標の1つである「持続可能な生産と消費」に貢献するため、廃棄物の削減やリサイクルなど、資源の有効活用に資する社会システムの普及を推し進めている。

 今後もこうした取り組みを積極的に推進し、さらに「地球にやさしい企業」を目指すとともに、小松マテーレとの協業により「エコペット」と「オニベジ」を組み合わせた製品ラインアップを拡充することで、多様な用途に向けた環境配慮型ソリューションを展開していく考えだ。

帝人フロンティア 2020秋冬向け総合展示会を開催

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2019年11月26日

 帝人フロンティアは2020秋冬向けに、エコ素材をベースとした機能素材を提案している。このほど都内で開催した総合展示会では、ペットボトルのリサイクル繊維「エコペット」を使った製品をメインに展示を行った。

今回はエコを前面に打ち出して提案を行った
今回はエコを前面に打ち出して提案を行った

 「エコペット」は回収したペットボトルを破砕してフレーク状にした後、造粒したペレットから作られる綿(短繊維)と紡績糸。綿は1995年、長繊維の紡績糸は2014年から製品化され、現在は異形断面の機能糸も作られるようになっている。

 会場ではまず「エコペット」のリサイクル工程の説明と、ペットボトル・フレーク・ペレット・綿の実物を展示。続いて「エコペット」を使った様々な風合いの生地と製品サンプルを紹介した。

 同社によると、「エコペット」の需要は欧米が先行していたが、国内でも需要が増えてきているとのこと。「エコペット」を使ったユニークな製品としては、和紙メーカーの大直が「エコペット」60%、レギュラーポリエチレン40%を使い、和紙漉きの製法で作った手提げ袋を展示していた。

 「エコペット」以外の素材では、目的に応じて使用する同社の高機能中綿のラインアップを紹介。しなやかなPTT繊維「ソロテックス」と、特殊構造ポリエステル「エアロカプセル・ガンマ・エコ」を組み合わせた高機能保温中綿素材、「ソロテックス」と水分を吸収して発熱する機能繊維「サンバーナー」、機能レーヨンの「クラビオン」の3つを組み合わせたハイブリッド機能中綿、異形断面の「オクタ」と、光を吸収して熱エネルギーに変換する「ヒートエナジー」を組み合わせた、かさ高で蓄熱保温性に優れた中綿などを例示した。

 また、主に産業資材用として使われてきたクッション材「Vラップ」を衣料用途に、あるいは帝人の難燃性素材メタ系アラミド繊維「コーネックス」を、テントやタープなどアウトドア用途として製品例を展示するなど、素材の既存用途からの新たな展開も提案した。

 さらにダウンの代わりに空気で保温するウエアの素材と製法、超極細繊維「ナノフロント」と、バイタルセンシング技術を融合させた「マトウスVS」といった開発品も紹介していた。