クラレ 「農業資材EXPO」に人工樹脂培地など出展

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2019年10月10日

 クラレは幕張メッセで開催中の、日本最大の農業資材見本市「第9回国際農業資材EXPO」(農業Week内)に出展し、農作業の様々なシーンに使用されている同社グループの素材・資材を紹介している。

 主な出展製品は、親水性樹脂培地「ソフィテラ」や、「エバール」のガスバリア性を生かした穀物保存袋、農業散布に使用できる活性炭入り保護マスク、水溶性合成樹脂「クラレポバール」、傷ついたトマトの枝の応急手当に使用する「トマトの包帯」など。

 「ソフィテラ」は親水性をもつ人工樹脂培地で、洗浄・消毒して繰り返し使えるため、土壌病害による連作障害が起きにくいという特長がある。適度な粒度で通気性がよいため、根腐れしにくく、収穫時の根離れにも優れる。

 保護マスクには、同社が製造する独自の高性能活性炭「クラレコール」を使用。農薬散布時の不快な臭気を強力に吸着・軽減する。粒状農薬・肥料の物性や取り扱い性を高めるバインダーに使われている「クラレポバール」には、種子のコーティング剤としての用途もあり、発芽率改善や機械播種時の粉じん抑制に寄与するほか、土壌改良剤や展着剤など幅広い用途がある。ブース番号:18‐24。11日まで。

クラレ 「エバール」を12月1日出荷分から値上げ

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2018年11月6日

 クラレは5日、EVOH製品(エチレン・ビニルアルコール共重合体)「エバール」を12月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、国内向けが30円/kg、アジアパシフィック向けが0.30USドル/kgとなっている。

 昨今の主要原料価格の高騰やユーティリティコストを含む製造コストの上昇により、同事業の採算が悪化している。こうした中、同社は採算是正を図るため、今回の価格改定の実施を決定した。

 なお、米州・欧州向けについても価格改定を実施するとしている。