ジェトロ コロナ禍からの中国経済、実態を推察

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2020年7月2日

先行き不透明な状況、月次統計は改善傾向を示す

 日本貿易振興機構(ジェトロ)はこのほど、「コロナ禍からの中国経済の立ち上がりをみる」と題し、ジェトロ・アジア経済研究所・新領域研究センター主任調査研究員の箱崎大氏によるオンライン講座を開催した。

箱﨑大主任調査研究員 
箱﨑大主任調査研究員

 箱崎氏は「コロナショックと言えば、流行や終息の時期も中国が先行している。中国経済はどれほど落ち込み、また本当に景気回復が始まっているのかを知りたいと考えた」と、レポートを書いた理由を述べた。

 中国のGDP(消費、投資、純輸出で構成)の推移を見ると、コロナショックが起きる前の2017~18年は、消費と投資によって6%台を達成。しかし2019年は様相が変わり始め、純輸出が成長に寄与し始めた。箱崎氏は、「輸入が減ったことで成長が押し上げられており内容が良くない」と、すでに景気が

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