《取材こぼれ話》クリンスイ仕込みの出羽桜 「呑みすぎるほどに雑味なし」

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2019年2月28日

 原宿駅近くの神宮前交差点から裏道に入り、ゆるい坂を上る途中にクリンスイが運営する「MIZUcafe」があった。ここで「出羽桜 純米吟醸酒 Cleansui仕込み(瓶火入)」が呑める。

出羽桜
クリンスイの超軟水で醸造した出羽桜

 三菱ケミカル・クリンスイと、山形県天童市にある蔵元・出羽桜酒造のコラボでこしらえたオリジナル吟醸酒。仕込み水にクリンスイが供給する超軟水を使用している。

 ガラス張りの店内に入り、出羽桜をボトルで注文。アテは山形グルメがお勧めらしく、「山形新庄名物とりもつ煮」「山形丸魚の炙りホタルイカ」「平田牧場三元豚の豚しゃぶサラダ」の3品を頼んだ。まもなくテーブルに、白箱入りの出羽桜とグラスが3つ運ばれてきた。

 スタッフが箱の封を切り、緑色の瓶を取り出す。手際よく栓を開けグラスに注ぎ始めると、『いい香り』と同行の酒通がいう。ワインのようなフルーティーな香りがふわっと広がってきた。グラスを手に取る。無色透明。喉越しはよくスッと流れていく。ミネラルを極限まで取り去った超軟水で仕込むと、ここまで雑味がなくなるものなのか。もう一人の酒通は『どんな料理にも合いそう』といい、チーズ系を推す。熱々チーズの「ラクレットサーモン」を追加で注文した。