サルティゴ 米社と昆虫フェロモンの受託製造契約を締結

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2022年6月10日

 ランクセスはこのほど、完全子会社であるサルティゴが米プロビビ社と昆虫フェロモン「Pheron E7‐E/Z9‐12Ac」の生産に関する契約を締結したと発表した。

 サルティゴは、

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ランクセス 虫よけ剤活性成分を欧州化学物質庁が承認

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2020年3月4日

 ランクセスはこのほど、虫よけ剤の活性成分「サルチジン(イカリジン)」が、欧州化学物質庁(ECHA)から、年齢制限のない虫よけ剤用活性成分としての承認推奨を取得したと発表した。

 「サルチジン」はランクセスの完全出資子会社で、受託製造会社のサルティゴが製造・販売している。サルティゴは1月、ECHAのバイオサイド製品委員会から、「サルチジン」が年齢制限のない虫よけ剤(製品タイプ19)用として、承認の推奨を取得した。

 これにより、「サルチジン」は厳格化が進む欧州連合(EU)の殺生物性製品規則に基づき、承認要件を満たす最初の虫よけ剤用活性成分となった。

 ランクセスはこれまで、EU圏内で以前に適応を受けたバイオサイド製品指令に基づき、活性成分「サルチジン」の承認申請を進めてきた。また、「サルチジン」はすでに各EU加盟国の承認要件を満たしているため、ECHAの承認が公表される前から、承認済み活性物質リストに掲載されていた。

 一方で、EUは近年、基準をさらに厳格化し、新たに殺生物性製品規則に基づき、虫よけ剤などの活性成分について承認の標準化を進めていた。サルティゴが「サルチジン」の商標名で製造・販売する活性成分イカリジンは、幅広い虫よけ剤の調合に適しており、さまざまな方法で皮膚に使用でき、世界中の虫よけ剤メーカーで使われている。

 この活性成分を使用した最初の製品は、1998年にドイツで販売され、2007年には防蚊剤の活性成分イカリジンが、中南米とアフリカで販売された。アジア市場では2012年5月に販売を開始し、成功を収めている。

 日本では2015年2月に、厚生労働省からイカリジンを有効成分とする虫よけ剤の認可が下りたことで、国内での販売を開始した。国内の大手忌避剤メーカーへの採用実績がある。

 「サルチジン」含有の虫よけ剤は現在、米国を含む40カ国以上で承認されている。虫よけ剤に関する当局の認可要件は国により異なり、ほとんどの国では、虫よけ剤は市販前に承認を受ける必要があり、一部の国では活性成分の登録も必要となっている。

 

サルティゴ 農薬・医薬に加えプラスチックなど生産品目を拡大

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2019年9月4日

 ランクセス子会社で受託製造会社のサルティゴは、農薬・医薬品の製造だけでなく、プラスチックやパーソナルケア製品、エネルギー産業の製品、特殊化学品の製造にも取り組んでいる。

 受託製造に加え、幅広いファインケミカル前駆体、蚊やマダニによる虫刺されを防止する、虫よけ剤活性成分「サルチジン」(活性成分イカリジン)のような製品の製造と販売も行っており、オンライン取引市場で世界中の顧客に販売されるようになった。

 オンライン取引市場に関しては、すでに複数の市場に登録されており、1,2,4‐トリアゾール、クロロ炭酸フェニル、トルイジン誘導体などの製品の世界的な製造供給メーカーに数えられるようになっている。

 同社はドイツのレバークーゼンとドルマーゲンに最先端の製造施設を持つ。この欧州最大級の化学工業団地という立地が可能にする、製造から廃棄までの一貫した機能性と、信頼性の高い供給網・廃棄物処理インフラを利用できることは、同社の集約型生産ネットワークとともに、大きな利点となっている。これにより、顧客は柔軟性と信頼性の高い確実な調達などのメリットを得ることができる。

 また、プラントと作業環境における最高レベルの安全性、高い環境基準、持続可能な資源の利用は、欧州中心地での化学品製造に不可欠な要件で、このことは規制当局だけでなく、一般の人たちにも認識されているという。

 同社はプロセス開発だけでなく、製品の規制当局への登録や、書類作成のサポートなどを含む包括的なサービスも提供している。これらの実績により、受託製造パートナーとして、幅広い産業でさまざまな規模の企業の注目を集めている。

 今後、ファイケミカル分野や農業分野では需要増が見込まれており、それに対応するため、同社はパイロット施設の製造能力を拡大した。