ダイセル セルロース使用プラスチックの特許がWIPO枠組みに登録

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2020年2月18日

 ダイセルは17日、グループ会社であるダイセルポリマーが保有する、セルロースを用いたプラスチックに関する特許が、国際連合(国連)機関の「世界知的所有権機関(WIPO)」が運営する環境関連技術交流の枠組み「WIPO GREEN」に今年1月23日付で登録されたと発表した。

 WIPO GREENは、環境技術の移転促進を目的としてWIPOによって2013年に設立された、知的財産の保有者と使用希望者を結びつけるデータベースとネットワーク。知財保有者は環境関連の特許、使用希望者はニーズをWIPOに登録し、マッチする者同士が自由に交渉することができる。

 110カ国1400以上の個人や組織が参加、3600以上の特許とニーズが登録されており、600以上のマッチング実績がある。WIPO GREENに登録された特許は、国際的な認知の獲得と、有効な活用法の発掘が見込まれる。

 今回、登録されたのは、ダイセルポリマーが持つ特許「繊維強化樹脂組成物(特許番号5938299)」。この特許は、天然由来のサステナブルな原料「セルロース」の再生繊維を強化材に使ったプラスチックに関するもので、ダイセルポリマーは日本のほか、欧米や中国、韓国などで特許を取得している。

 同プラスチックは、軽さと機械的強度を両立することから、自動車をはじめ、様々な分野での軽量化のニーズに対応が可能。ダイセルポリマーは、天然由来の原料を使った環境にやさしいプラスチック材料として、この材料の市場展開を進めており、今回のWIPO GREENへの登録を機に、さらに販売拡大を図っていく。

 ダイセルグループは今後も、環境関連の製品や技術に関する取り組みを進め、「持続可能な開発目標(SDGs)」にうたわれる持続可能な社会の実現に貢献していく考えだ。

5G/IoT通信展 化学メーカーもノイズ抑制素材など紹介

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2019年7月19日

 5GやIoTなど次世代のモバイル通信に必要な技術を集めた「第2回5G/IoT通信展」が、19日まで東京都江東区の青海展示場で開催され、化学メーカーでは旭化成、ポリプラスチックス/ダイセルポリマー、三菱ガス化学、JSRが出展している。

旭化成

旭化成
旭化成

 旭化成は薄型・軽量でありながら、高周波数帯域のノイズを吸収するノイズ抑制シート「パルシャット」を紹介している。

 1GHz以下の低周波数帯域では、磁界を抑制すればトータルでノイズを抑制することができる。しかし、5Gで使われる数十GHzの高周波数帯域では、電界の方が支配的なため、従来の磁性体を使用した抑制素材でノイズを抑制するのは難しい。

 パルシャットはポリエステル不織布を使い、表面に

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ダイセルポリマー 8月からOPSシートを値上げ

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2019年7月2日

 ダイセルポリマーは1日、OPS(二軸延伸ポリスチレン)シート「ダイセルスチロールBOPS」を、8月1日出荷分から7円/kg以上値上げすると発表した。

 原油・ナフサ価格とベンゼン価格の上昇に伴い、今月からOPSシートの原料であるポリスチレン樹脂メーカーから価格改定が発表されている。

 同社は引き続き顧客への安定供給継続のため、上昇コストの転嫁と採算是正を図る。